DEAN FUJIOKAがメインMC=国民プロデューサー代表を務めたオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』。その舞台裏や練習生たちとの交流、そしてデビューを掴んだKO1KEYZと番組を去った練習生への思いを、インタビュー後編で語った。
自分の言葉でなければ伝わらない
DEANはこれまでオーディション番組を通して観たことはあまりなかったが、オファーを受けてから初めて『PRODUCE 101』を含む多くの番組をしっかりと観たという。順位発表式でのコメントは練習生への励ましであると同時に、視聴者へのエールにもなっていたと感じる声に対し、DEANは「最初にオファーをいただいたときは、練習生たちのためにも揺るがない存在でいたいと思っていた」と振り返る。しかし、近い距離で彼らと向き合ううちに、「最終的には『みんな幸せになったらいいな』という思いになっていった」と明かす。
番組にはルールがあり、デビューする者もいれば脱落する者もいる。それぞれに物語があるため、「どんな境遇になったとしても通じる言葉を、自分の実体験の中から、自分の言葉で伝えるべきだと思っていた」とDEANは語る。「自分の言葉じゃないとダメなんですよね。自分が体験したことじゃないと話せないし、人から聞いたことをそのまま話すことはできない」と強調。その結果、練習生だけでなく視聴者にも届いたのであれば、本当にうれしいと述べた。
練習生から学んだこと、自身も挑戦者
DEANは練習生から学んだことや刺激を受けたことも多いと話す。「彼らの頑張る姿や情熱、ピュアな姿勢を見ていて、自分の中でも思い起こされるものがたくさんありました。忘れかけていたものや、少し薄れていたものも」と回顧。そして「自分も彼らとは違う場所にいるというより、同じ道筋にいる一人の挑戦者なんだということを、改めてリマインドしてもらいました」と語る。
その思いから、DEANは「もっと触れ合える距離感で、一人ひとりとコミュニケーションを取りたい」と感じ、練習生の合宿所を訪れた。連続ドラマの撮影時期で時間は限られていたが、「この時間だけなら行ける」というタイミングで足を運んだ。司会者として公平でいなければならないが、一人ひとりと話したいという思いが強く、全員とハグもしたという。タイミング的には残り20人になってからだったが、「もっと早い段階でやりたかった」と述べている。
一番刺激を受けたのは自分自身
最終回でデビュー組と叶わなかったメンバーが分かれた瞬間を見届けたDEANは、無理にでも合宿所に行けてよかったと振り返る。「声をかける時間もあったのですが、あまり過剰に慰めるのも違いますし、結果がどうであれ、自分が経験してきたことで、普遍的に通じるものを伝えたいと思っていました」と話す。爆発的なヒットではなく長く続けていける方法があること、それはエンターテインメントだけではなく生きていくうえでも同じだという。「この先の人生のコンパスになるような言葉を伝えられたらと思っていた」と述べ、その中で「一番刺激を受けたのは自分だったのかもしれないですね」と振り返る。
変化を楽しめる人でいてほしい
KO1KEYZとしてデビューするメンバーとデビューが叶わなかった練習生へ、DEANは「本当に幸せになってもらえたらいいな」と願う。番組のプロセスは映像として残っているため、未来のどこかで見返す必要があるかもしれないと指摘。「物事って必ず変化があります。いいときもあれば悪いときもあるし、浮き沈みもある。その変化を、ある時点ではネガティブなものだと感じることもあるかもしれない。でも、変化を楽しめる人でいてほしいんです」とメッセージを送る。
自身も香港でこの業界に入ってから、国を変えるたびに新人としてやり直してきた経験が4、5回あるという。「積み上がったと思ったらまた崩れる、みたいなことの繰り返しでした。今年で22年目になりますけど、今振り返ると、地球上のいろんな場所でそういう経験をしてきたからこそ、今できることがあるんだなと思います」と語り、「すごく視野を広く持ってほしい。時間という概念も含めて、変化そのものを楽しめるような、大きな心でいてほしいですね」と締めくくった。



