歴史小説家で直木賞作家の今村翔吾氏が、自身のYouTubeチャンネルで「上司にしたくない戦国武将ワースト5」を発表し、話題を呼んでいる。2025年3月に収録されたこの動画では、現代の職場にも通じるリーダーシップの観点から、戦国武将たちを辛辣に評価。第5位から第1位まで、それぞれの武将が「上司としてなぜダメなのか」を具体的に語った。
第5位:後継者育成が下手な武将
今村氏が第5位に挙げたのは、後継者の育成に失敗した武将。具体的な名前は明かされていないが、「優秀な武将ほど後継者を育てるのが下手で、自分が全てを抱え込み、部下にビジョンを共有しない。その結果、組織が脆くなる」と指摘。現代の管理職にも多い「自分でやった方が早い」タイプが該当するという。
今村氏は「戦国時代、後継者問題で滅んだ家は多い。例えば、武田信玄は勝頼にうまく継承できず、織田信長も後継者問題を抱えていた」と解説。後継者育成はリーダーの最重要課題の一つだと強調した。
第4位:自発的に動かない部下が大嫌いな武将
第4位は、部下の自主性を求めすぎるあまり、プレッシャーで潰してしまうタイプ。今村氏は「部下が自発的に動かないとイライラする上司は、現代にも多い。しかし、戦国時代にはそれが致命的なミスを生んだ」と述べる。具体例として、ある武将が部下に過度な競争を強いた結果、内部対立が激化し、敗北につながったケースを紹介。競争への固執が組織を破滅に導いたと警告した。
第3位:謀反されまくりの戦国最強武将
第3位にランクインしたのは、戦国最強と謳われながらも、頻繁に謀反を起こされた武将。今村氏は「強すぎるリーダーは周囲を威圧し、人心を失う。その代表格がこの武将」と語る。性格はピリピリしており、しかもブランド好きで、豪華な甲冑や刀を収集していたという。現代で言えば「高級ブランド品を身につけて威厳を示そうとする上司」と重なる。
今村氏は「ブランド好きなリーダーは、部下に『見せかけ』と見抜かれる。本当の信頼は実力と人柄で得るもの」とコメント。この武将は何度も謀反に遭い、最終的には滅亡の道を辿った。
第2位と第1位は動画本編で
今回の動画は前編「上司にしたい戦国武将ベスト5」に続く後編。前編では、人心掌握力に優れた武将や、働きがいを提供するリーダーが上位に選ばれた。今村氏は「上司にしたい武将の第2位は、戦国の大谷翔平とも言えるオールラウンダー」と表現。一方、ワーストランキングの第2位と第1位は動画内で発表されており、詳細はYouTubeチャンネルで確認できる。
今村翔吾氏は1984年京都府生まれ。ダンスインストラクター、作曲家、埋蔵文化財調査員を経て専業作家に。『八本目の槍』で吉川英治文学新人賞、『じんかん』で山田風太郎賞、『塞翁の楯』で直木賞を受賞。最新刊『五葉のまつり』や、Netflixで2025年秋配信予定の『イクサガミ』でも注目を集める。
この動画は、プレジデント社の公式YouTubeチャンネルで公開中。ビジネスパーソン向けに、歴史から学ぶリーダーシップ論として反響を呼んでいる。



