上方落語の爆笑王と呼ばれた桂枝雀さん(1999年死去)の高座姿をかたどった木彫作品17点が、兵庫県西宮市の地域寄席「門戸寄席」にお目見えした。得意ネタの古典落語「宿替え」などを演じるユーモラスな表情やしぐさをとらえ、訪れる人を楽しませている。
ファンの広告デザイナーが制作、17点の木彫作品
作者は2021年に68歳で亡くなった大阪府茨木市の広告デザイナー、永野久則さん。枝雀さんのファンで、趣味の木彫の腕を生かし、1999~2005年に高座のビデオ映像などを参考にして高さ20センチ前後の17点を彫った。「宿替え」は、引っ越しをする長屋の住人が騒動を起こすストーリー。作品では荷物を背負うために力を込めるしぐさを躍動感たっぷりに表現した。「首提灯」は、枝雀さんが自身の首を提灯のように持つひょうきんな表情が笑いを誘う。
門戸寄席で展示、8月2日まで
門戸寄席は、落語好きの安田典彦さん(71)が退職後の2020年、妻の光子さん(71)と一緒に阪急門戸厄神駅近くの空き店舗を借りて始め、週末を中心に月10日ほど公演を実施している。枝雀さんの彫刻は、永野さんの妻、稔子さん(74)が自宅に保管していたが、知人を介して安田夫妻と知り合い、預けて展示してもらうことにした。稔子さんは「落語が好きな人たちに見てもらえたら、主人のいい供養になる」と話す。8月2日までは全17点を寄席の入り口近くの棚に飾る予定。



