アイドルデュオ・ROIROM(本多大夢、浜川路己)が7月19日、20日の2日間、神奈川・横浜アリーナでデビュー後初の単独コンサート『ROIROM 1st Concert 2026 “MYSTIQUE”』を開催。2日間で約2万人を動員し、大成功を収めた。同公演のオフィシャルライブレポートが届いた。
デビュー2カ月で横浜アリーナ2デイズ
昨年5月8日に結成を発表し、今年5月7日に配信シングル『CLASSIC WAVE』でメジャーデビューしたROIROM。結成から1年2カ月、デビューからわずか2カ月で横浜アリーナ2デイズ公演を実現。ライブ中、2人は何度も喜びとファン「cHaRm」への感謝を口にした。本公演は全20曲中11曲がリリース前の楽曲で構成された。
楽曲制作からステージ演出まで自らクリエイティブを主導するROIROMが掲げたテーマは「MYSTIQUE」。デビュー曲であり、6月10日にリリースした1stミニアルバムのタイトルでもある『CLASSIC WAVE』には、クラシカルな要素を自分たちなりの解釈で新しい形にして届けたいという意志が込められている。これらのコンセプトが融合した本公演は、あらゆる年代の日本やUSなどのポップミュージックを2人の感性で現代に昇華したサウンドと、異国や宇宙といった境界線さえ溶かして混ざり合う演出によって、神秘的で魅力的な「ROIROMの世界」を描き出した。
アカペラで幕開け、多彩な演出で魅了
7月19日公演は18時に開演。オープニング映像が流れ、建物の中を歩く2人のモノクロ映像がやがて色づき、観客の熱を高める。突然映像と音が止まり、最初にスポットライトを浴びた大夢がデビュー曲「CLASSIC WAVE」をアカペラで歌い始めた。9小節の間、会場中の誰もが息を呑み、大夢の声に集中。次に“Bring the bass”の合図で路己にスポットライトが当たり、長い手足を生かした華やかなダンスで視線をさらう。“On fire!”とともに火が吹き上がり、ROIROMの覚悟を熱量高く表現。幕開けから場を掌握した。
2曲目は未発表曲「LIGHT UP」。スクリーンにシャンデリアが映し出され、ダンスホールを彷彿とさせるステージで、エルヴィス・プレスリーが愛用した「エルヴィスマイク」と呼ばれるレトロなマイクを使ったダンスパフォーマンスを披露。「まばゆい世界へ誘う」ことを宣言した。続いて、ヤシの木が揺れる夏の晴れやかな風景が浮かび上がり、フロアビジョンも水色に染まる中で、自己肯定感アップソング「DRESS CODE」を歌唱。これらの曲は、ROIROMの世界への旅の“インビテーション”として歌われた。
ここで2人は自己紹介。「ROIROMの最年長、色気担当の26歳、本多大夢です」「ROIROMの最年少、20歳のあどけさ残るかわいい美少年、浜川路己です」とおどけたあいさつでcHaRmを笑わせた。路己は「今年5月にデビューさせていただきまして、2カ月で横浜アリーナという大きいステージに立たせていただけて、本当に光栄だなと思うと同時に、cHaRmの皆様に感謝と『大好きだよ』という想いを伝えたい」と語った。
多彩な楽曲とソロパフォーマンス
「ZEROGRAVITY」では2人のハーモニーが極上で、「重力に逆らう」という歌詞そのままに、不可能な世界さえ音楽で創造しそうなパフォーマンスを見せた。「AYE」は特徴的なリズムがアフロビーツ寄りでありながら、ハットを用いたダンスパフォーマンスにマイケル・ジャクソンへのリスペクトが滲む。クラシカルな要素を自分たちの解釈で今の時代に昇華する、ROIROMのアイデンティティを象徴する一曲だ。
「AYE」が醸し出した危険な夜の香りを引き継ぐように、2人がトランプカードで駆け引きに挑む映像が流れ、妖艶な雰囲気が色濃くなる中、大夢が「大人な恋を描いた、すごく好きな曲」という未発表曲「Tell Me, Lover」を会場後方のステージで歌唱。続いて未発表曲「Escape」を歌いながら会場内を歩き、メインステージへ戻ると、cHaRmからの質問に答えるコーナーが始まった。
「どこにも披露してない特技は?」という質問をきっかけに、路己はオーディションを受けていた頃にギターを練習していたことを明かし、エド・シーランの「Shape of You」をアコースティックギターで演奏し、大夢が歌を乗せる貴重な時間が生まれた。さらに「もう1曲練習してきた」という路己は、先日誕生日を迎えた大夢へ「ハッピーバースデートゥーユー」をプレゼントした。
「ところでさ、最近何にハマってるの?」(路己)、「そうだなあ。俺は当然、cHaRmだよ」(大夢)というチャーミングな掛け合いから、4つ打ちのビートに爽やかなメロディを乗せたダンスポップ「キミにHOLIC(未発表曲)」、カラフルな花々に囲まれながら歌う温かなラブソング「アイ(未発表曲)」へ。その後はソロパフォーマンス。路己はバーカウンターやカクテルグラスを用いた「Bolero(未発表曲)」で魅せ、この曲がROIROMのデビュー曲候補のひとつだったことがのちのMCで明かされた。大夢はROIROM結成前から歌い続けてきたオリジナルソング「Day and Night」を、黄昏の海辺を映した映像をバックに、パラソルを広げたセットの中で歌い上げた。
スペースカウボーイからホラーへ、急展開
スペースカウボーイをコンセプトにした衣装にチェンジし、「今日ってどんな日?」(路己)、「そうだなあ。cHaRm、いや、君の名前を呼びたくなる日」(大夢)というフリから、スペースシップが異国の空を飛ぶアニメーションを背景に「君の名前を呼びたくなる日(未発表曲)」でオーディエンスを異世界へ。未発表曲「Love Me Only」ではUFOを模したトロッコに乗ってアリーナを巡回。クリスマスソング「My Princess」ではエイリアンのお面をかぶったサンタクロースが登場した。
さまざまな場所・時間・季節の情景がめくるめく展開される中、2人がお化け屋敷へ足を踏み入れる映像から雷鳴が轟き、ホラーの世界へ。そこで初披露されたのが、ドラキュラ伯爵に扮した2人による「GHOST HOUSE」。ストリングスがドラマチックに鳴り響く壮大なトラックに、2人が国内外の作詞家とともに書き上げた歌詞を乗せた一曲だ。大夢は「ROIROMが贈る夏の肝試しソング。自分を理解してくれる唯一の存在がゴーストだという悲劇をポップに描いた作品」、路己は「ギュッとすると、幽霊に恋する少年の話」と紹介。この曲は7月22日に配信リリースされることも発表された。
本編最後のMCでは、大夢が「みんながいてくれて、こうやって横浜アリーナという大きいステージでライブをさせていただけて、とてもありがたいです」、路己が「僕たちがデビューできて、こうやってたくさんの人に来ていただける状況を当たり前だと思わずに、よりみなさんに楽しんでいただけるROIROMになりますので、引き続き何卒ROIROMをよろしくお願いいたします」とcHaRmへの感謝を改めて語った。そして「Pa Ri Ra!!」の曲中、自転車に乗って後方のステージへ移動。同曲は事前にコールのレクチャー動画がYouTubeに公開されていたこともあり、会場中が喜びと楽しさあふれる声に包まれた。本編ラストは情熱的なラテンナンバー「Justice」で妖艶な世界を作り上げた。
「ロイ! ヒロム! ロイ! ヒロム! ロイ! ヒロム! ロイロイロイロイロイ! ヒロム!」というコールに呼ばれてステージに戻ったROIROMは、アンコールに「どっかで」「Dear DIVA」「I SITE U♡」の3曲を立て続けに届けた。
2時間半の旅と今後の展望
本多大夢と浜川路己の歌、こだわりが詰め込まれたトラック、一瞬たりとも目を離す隙を与えないダンスパフォーマンス、それらを引き立てる映像演出、6パターンの衣装――すべてが重なり合って「ROIROMの世界」を形作った。それはいろんな時代や場所が立ち上がる空間。憧れるほどの煌びやかさ、情熱、ロマンチックさ、危うさや怪しさもある、神秘的で魅惑的な時空の旅。MCタイムは兄弟のような会話で、2人の部屋に招かれたような親密さと心地よさを与える。2時間半の旅を終えて会場の外へ出ると、もしかして今自分がいるこの世界も、視点を変えれば素敵なことであふれているのかもしれないと思えた。ファンの呼称「cHaRm」には「お守り」や「魔法」という意味があり、一人ひとりのお守りとなって、この世界を少しだけ愛せる魔法をかけてくれるのがROIROMのショーだ。
7月20日公演では、10月に福岡・大阪・愛知・東京でファンクラブ限定ツアー『ROIROM Fanclub Tour 2026』を開催することが発表された。音楽があればどんな時代にも、どんな国へも飛んでいける。大夢と路己がいれば何だって表現できる。『ROIROM 1st Concert 2026 “MYSTIQUE”』と『CLASSIC WAVE』で示した信念と覚悟を胸に、これからもROIROMは旅を続けていく。



