7人組グループ・Travis Japanの松田元太が、10月3日から放送されるテレビ朝日系オシドラサタデー『はだかんぼうたち』(毎週土曜 後11:00)で、同局連ドラ初主演を務めることが決定した。直木賞作家・江國香織氏の長編小説を実写化するもので、松田は興味を持った女性には、恋人や配偶者がいるかどうか関係なく、無邪気に近づいていく鯖崎涼を演じる。
『東京タワー』制作チームが再結集
原作『はだかんぼうたち』は、2013年に刊行された長編恋愛小説で、年齢も境遇も異なる男女の“孤独と愛”を赤裸々に描いた大人の群像劇。大人たちが強烈に求め合い、嫉妬、打算、欲望…心の汚点をさらけ出しながらも不器用にみっともなく生きる禁断の恋愛模様が繰り広げられる。
主人公の鯖崎はオーダーメイドの靴メーカーに勤務する靴職人兼販売員。将来は自身の工房を持つのが夢。屈託のない明るさと人懐っこい性格で、10歳年上の歯科医・筒井桃との都合の良い“恋人もどきの関係”を楽しみながらも、桃の親友で3児の母・堀田響子にも興味を示し、欲望のままに2人の間を揺れ動いていく。
今作では松田も出演し、見逃し配信総再生回数2000万回を突破、同枠歴代最高記録を樹立した『東京タワー』制作チームが再結集。脚本・大北はるか氏、監督・久万真路氏、音楽・近谷直之氏らが、原作が持つ美しくも生々しい情感、そして見終えたあとも胸の奥に余韻を残す世界観を、東京・表参道の街並みに彩られた圧倒的な映像美で描き出す。
また、『東京タワー』と同様、インティマシーコーディネーター・西山ももこ氏のサポートのもと、登場人物たちの心の揺れや関係性の変化を繊細にすくい取りながら、美しく艶やかなラブシーンを丁寧に演出。刺激的ながらも、心の機微や、触れ合うことでしか埋められない感情を映し出す。
松田元太、役への意気込みと役作り
松田といえば2024年の連続ドラマ『東京タワー』で、永瀬廉演じる主人公・小島透の友人・大原耕二を熱演。MEGUMI演じる川野喜美子との21歳差の禁断の恋に体当たりで挑み、大きな話題を呼んだ。同作での演技が高く評価され、同年の「ブレイク俳優ランキング(男性編)」で1位を獲得。その後も『人事の人見』(2025年/フジテレビ系)で地上波ドラマ単独初主演を果たすなど大きく飛躍した。
そんな松田が今作で挑む鯖崎涼は、欲望に正直すぎる男。軽薄な関係を重ねるだけの“奔放な遊び人”でありながら、どこか憎めないピュアさを併せ持ち、心の奥には誰にも埋められない孤独を抱えている。その危うさと無邪気さが同居するたたずまいが、鯖崎という男をより抗いがたい存在にし、常識の枠の中で生きてきた女性たちの人生までも翻弄していく。
2人の女性の間を欲望のままに揺れ動く鯖崎をより刺激的に、より生々しく表現する松田は、大人の色香と心の機微を、どのように体現するのか。鯖崎に翻弄されるヒロイン・筒井桃、そして桃の親友であり既婚者でもある堀田響子を演じるキャストは近日発表される。
松田元太コメント全文
――『はだかんぼうたち』は江國香織さん原作の恋愛小説で、今回初の映像化になります。この作品の主演が決まったときのお気持ちを聞かせてください。
『東京タワー』で、ものすごく大人な恋愛ドラマに挑戦させていただきましたが、今回もまたすてきな作品のお話をいただけてありがたいですし、うれしかったです。しかも、まさかの主演ということで、気合が入っています! 江國香織さんの、なんとも言えない切なく美しい世界観を丁寧に描いていきたいです。
――『東京タワー』の制作チームと再会しての撮影ですが、いかがでしょうか。
『東京タワー』の撮影時に自分の意見を伝えた際、スタッフの皆さんがさまざまな角度から意見を出してくださって、作品に対してすごく本気で向き合っていることを感じました。だからこそ、今回も安心感があります。たくさん話し合いながら、貪欲に役と向き合い、鯖崎涼を全力で演じ切って、いい作品にできたらと思っています。
――原作小説の『はだかんぼうたち』や本作の脚本をお読みになった感想は?
読んでいて、鯖崎涼という人物に思わず酔って、気持ち悪くなってしまいました。「こんなすごい奴いるんだ…」と思わされるような存在で、まさに“欲望に手足が生えた”生き物のようだと感じました。ネガティブなイメージもある一方で、すごく無邪気で、どこか女性の目に留まる魅力を持っている人物なのかなと思います。登場人物はみんなそれぞれに自分を持っていて、芯のある人々として、リアルに描かれているので、現実とかけ離れすぎていないところも魅力だと感じました。鯖崎を演じるのがとても楽しみです。
――鯖崎についてどのようなイメージをお持ちですか?
鯖崎自身が思う自分と、周囲から見た鯖崎にはギャップがあるイメージです。第三者から見ると、鯖崎はいわゆる“クズ”なのかもしれません。ただ、育ってきた環境もあって、鯖崎自身は自分のことをクズだと思ってない気がします。また、出会う相手によって自然と自分を合わせられるところもあるのかなと思っていて、すごく人間味のある、もっと言えば、人間味が“too much(トゥーマッチ)”な人物だと感じています。そこを演じられるのもすごく楽しみなので、クランクインまでに、いろいろな角度から鯖崎という人物を見つめ直したいと思っています。
――撮影に向けて、役作りはどのようにされていますか?
『東京タワー』の時のように、布が少ない状態での撮影があると聞いているので、体作りは意識しています。ビジュアル撮影でも体調管理を含めて筋肉がきれいに見えるように体づくりはしてきました。クランクインまでには、筋肉を大きくし過ぎたり、逆に細くしすぎないようにして、必要な筋肉をつけられたらなと思います。また、鯖崎は靴職人という設定なので、監修の靴職人の先生にいろいろとお話を伺いながら、丁寧に演じたいです。まずは靴の作りを観察して、靴と向き合うところから始めています。
――これからクランクインを迎えるにあたって、現場で楽しみにしていることはありますか?
共演するのは、先輩の方ばかりなので、いろいろなお話をしてみたいです。作品としては和気あいあいとした雰囲気ではありませんが、現場では先輩方についていくような感覚で、皆さんに助けていただきながら、楽しく過ごしていけたらと思っています。
――ドラマを楽しみにされている視聴者の皆さんにメッセージをお願いいたします。
今回の『はだかんぼうたち』は、『東京タワー』チームが再集結しているので、スタッフの皆さんとよりよいコミュニケーションを取りながら、全力で作っていきたいと思います。僕が演じる鯖崎涼は、人間味がありすぎるキャラクターですが、どうか嫌いにならないでください!皆さんの期待通りに演じたいと思う一方で、その期待をいい意味で裏切りたいという気持ちもあり、とにかく撮影のことを考えるとワクワクしています! オンエアの際は、ぜひテレビの前で一緒にワクワクしながら観ていただければと思います。
原作者・江國香織コメント
――「はだかんぼうたち」を映像化したいとお聞きになった際、どのようなお気持ちでしたか?
意外でした。比較的地味な小説だと思うので。でもストーリーとはいっそ何の関係もなく、鯖崎と桃と響子の生身を見てみたいという好奇心が湧きました。いまも(まだドラマを観ていないので)湧き続けています。
――今作は松田元太さんが演じる鯖崎を主人公に据え、連続ドラマとして描いていきます。ドラマ版の脚本をご覧になって、印象に残ったことや、ドラマ化にあたって楽しみにしていることがあれば、教えてください。
脚本には感じ入りました。原作の核である、自由で孤独な人たちと不自由で幸福な人たちの対比が鮮やかだったからで、なかでもすべての女性にやさしい鯖崎の、何も悪いことはしていないのに世の中ではしばしば非難されてしまうという気の毒な理不尽を、役者さんがどう演じられるのかたのしみです。響子の生活感と、桃の頭でっかちな浮遊感も。そして、響子の夫と母親に存在感があるといいなと思っています。



