男性として生きる限界…元妻と子に伝えた新たな結婚 性的マイノリティの婚活現場
男性として生きる限界…元妻と子に伝えた新たな結婚 性的マイノリティ婚活

性的マイノリティもお見合いをする時代になった。LGBTサポート協会の仲人たちは、ヒロミさんとコウさんのようなカップルを結びつけるために、丁寧なマッチングを行っている。しかし、その作業は決して簡単ではない。

多様なニーズに応えるマッチングの難しさ

性的マイノリティの婚活では、年齢、職業、年収といった条件だけでなく、性自認や性的指向、カミングアウトの状況、将来のライフプランなど、多面的な要素をすり合わせる必要がある。仲人は、男女の婚活以上に、一人ひとりの事情や価値観に深く向き合うことが求められる。

LGBTサポート協会代表理事の松村寿代さんは言う。「一口にLGBTQ+といっても、そのあり方は実に多様です。同性のパートナーと暮らしたい人もいれば、法律婚に近い関係を望む人もいます。子どもを持つことを希望する人もいれば、2人だけの穏やかな生活を大切にしたい人もいます」

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プライバシーへの細やかな配慮

そのため、仲人は単に性自認や性的指向を確認するだけではなく、その人がどのような人生を歩み、どんな価値観を持ち、どのような未来を思い描いているのかをヒアリングし、理解していかなければならない。

「さらに、LGBTQ+の婚活ではプライバシーへの配慮も欠かせません。会員が自由にプロフィールを閲覧できる仕組みは、自身の性的指向や性自認がアウティング(第三者に情報を漏洩する行為)になるので、お見合いすべてが仲人による手組みです」(松村さん)

この人なら安心して自分をさらけ出せるか、将来の価値観が合うか。条件だけでは見えない部分まで読み取りながら、相手を探し出していく。

引き合わされた一組

ヒロミさんとコウさんもまた、そうした仲人たちの目によって引き合わされた一組だった。だからこそ、初めて会ったときから自然体でいられ、ありのままの自分をさらけ出すことができたのではないだろうか。

立ちはだかる壁

もっとも、パートナーを見つけたからといって、すべての課題が解消されるわけではない。日本では現在も同性婚は法的に認められておらず、性的マイノリティのカップルは、異性愛者の夫婦にはない制度上の壁に直面している。

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