北山宏光がホラー映画初主演を務めた映画『氷血』の公開記念舞台挨拶が4日、都内で行われ、北山宏光、加藤千尋、内藤瑛亮監督が登壇した。もともとホラーが苦手だったという北山だが、撮影を通じて「こうやって怖さを演出するんだ」と映画づくりの裏側に魅了され、「作品を作り上げていく過程もとても楽しかった」と振り返った。
過酷なロケ環境と撮影の支え
撮影は2025年2月に福島県の会津などで行われ、この時期の会津は観測史上最大の降雪量を記録するなど過酷な環境だった。北山は撮影の“支え”として「温かいもの全般がとても体に染みる、というのが分かった現場ですね。味噌汁とか、すぐになくなる。お弁当を運んでいただいて、ありがたいんですけど、キンキンという……」と説明。さらに、撮影後の“ごほうび”はサウナだったといい、「温泉施設があって。そこに駆け込むように……」と明かし、「(温泉に)また違う時期に普通に行きたいかもしれないですね」と笑顔を見せた。
会津弁習得の努力
また、北山が演じる稔の妻・悠希役を演じた加藤千尋が本作の注目ポイントとして「稔さんの会津弁。大変でしたでしょ?」と水を向けると、北山は「難しかったね〜」としみじみ。加藤が「すごく流ちょうにリアルに恐怖を感じられる訛りに、私はすごく怖さを感じながらお芝居していたので、あそこは注目ポイントかなと思います」とPRすると、北山は「急に方言になったときにちゃんとしてないと、なんかイヤだなと思って、結構音声みたいなのをたくさん聞いて……」と方言習得のために陰でしていた努力を明かした。
作品への思いとストーリー
最後にメッセージを求められた北山は「みなさんに届けられるよう、みんなで一丸となって頑張って作った作品です。ホラー的な要素もあるけど、人としての怖さも二軸で走っているといいますか。そういう恐怖も感じていただけたらうれしいなと思います」と語り、締めくくった。
映画『氷血』は、雪に閉ざされた世界を舞台に、家族の平穏な日常が突如“白い怪異”に侵されていく姿を描く“侵蝕感”ホラー。幼い息子・晶を連れて豪雪地帯にある夫の実家に移住した稔(北山宏光)と悠希(加藤千尋)の夫妻。穏やかな日常を願った二人だったが、認知症の父・茂は、なぜか悠希にだけ激しく怯え、亡き妻の名を叫ぶ。ある朝、茂は異常な姿で怪死する――その瞬間を境に、家族は疑念と恐怖に苛まれ、やがて家の中には不気味な“白い女”が次々と現れ、日常を侵していく。稔は気が触れたかのように“白い女”の絵を描き続け、幼い晶の目には母の姿が次第に“別の何か”へと映りはじめ、家族は一人、また一人と壊れていく。雪原が鮮血に染まるとき、未知の“白い恐怖”が姿を現す。



