ジョディ・フォスター主演のフレンチ・ミステリー『プライベート・ケース』(2026年7月24日公開、配給:スターキャットアルバトロス・フィルム)で監督を務めるレベッカ・ズロトヴスキの公式インタビューが公開された。
本作は、ジョディ・フォスターがフランス映画初主演を務めるミステリー×再婚コメディ。共演はダニエル・オートゥイユ。
脚本のきっかけと精神分析への興味
インタビューでズロトヴスキ監督は、本作のアイデアについて「長年の友人であり作家のアンヌ・ベレストが40ページほどの脚本を持ち込んでくれた」と語る。物語は、ジョディ・フォスター演じる精神分析医リリアン・シュタイナーが、自殺した女性患者をめぐって展開する。「早い段階で、この精神分析医の人物像がはっきりと見えてきました。彼女は患者の死に強い責任を感じ、その罪悪感から自殺という結論に疑問を抱き始める」と説明。自身は精神分析に詳しいわけではなく、「催眠術は正直あまり信じてはいません」と述べた。
ジャンルミックスと映画へのオマージュ
本作にはコメディからスリラーまでさまざまなジャンルがミックスされている。監督は「全部自分が好きなものを入れました」と笑いながら、40年代のハリウッド・コメディ、特にジョージ・キューカーの作品や、アルフレッド・ヒッチコックの映画を念頭に置いたと明かす。また、デヴィッド・リンチやフェデリコ・フェリーニの映画を「精神分析医の代わりのよう」と評し、「いろいろな扉を開いて、『いやこれじゃない、あれでもない』と探していくようなこと。それが自分にとっての映画という印象があります」と語った。
ジョディ・フォスター起用の経緯
初長編『美しき棘』(2010)の時点で既にフォスターの起用を考えていたという監督は、「映画好きとして彼女の作品はたくさん観てきましたし、女性としてもロールモデルのように見ていました」とコメント。特に『フォクシー・レディ』(1980)や『ホテル・ニューハンプシャー』(1984)に感銘を受けたという。初めての出会いはZOOMミーティングで、「すごく緊張して、家族に『ぜったい静かにしてて!』と言っていました」と振り返る。
キャスティングとダニエル・オートゥイユ
元夫役のダニエル・オートゥイユのキャスティングについては、「最初はジョディと同世代で釣り合いの取れる男性を探していたが、まったく見つからなかった」と明かす。最終的に「ダニエルはジョディより13歳年上だが、彼女と並んだとき、何かとてもしっくりくるものがありました」と語った。
トーキング・ヘッズの楽曲とカメオ出演
冒頭で使われるトーキング・ヘッズの『サイコ・キラー』は、編集を手がけたジェラルディーヌ・マンジュノのアイデア。当初はバーナード・ハーマン的な音楽を考えていたが、「もう少し現代的でポップな、滑稽な感じのものがいい」と提案され、歌詞にフランス語が入っていることも決め手になったという。
また、前作に続き故フレデリック・ワイズマン(1930―2026)がカメオ出演。監督は「彼のパリにある家はわたしの近所で、それで友だちになりました。彼は常にマージナルな立場にある人々を見つめ続けた、偉大な映画監督でありヒューマニストです」と述べた。
ストーリー
パリで精神分析医として成功しているアメリカ人医師リリアン(ジョディ・フォスター)は、長年診てきた患者ポーラ(ヴィルジニー・エフィラ)の突然の死を知らされる。診察を通してそんな兆候はなく、殺人ではないかと疑い自ら真相を突き止めようと決意する。一方、理由もなく涙があふれる異変に悩まされるようになったリリアンは、眼科医の元夫ガブリエル(ダニエル・オートゥイユ)を訪ねる。事件の捜査を手伝ってもらうことになり、元夫を相棒に探偵まがいの捜査に乗り出し、危険な真実へと足を踏み込んでいく。
出演者・スタッフ
出演はジョディ・フォスター、ダニエル・オートゥイユ、ヴィルジニー・エフィラ、マチュー・アマルリック、ヴァンサン・ラコスト、ルアナ・バイラミ、ノーム・モルゲンステルン。監督はレベッカ・ズロトヴスキ、脚本はアンヌ・ベレストとレベッカ・ズロトヴスキ。©LES FILMS VELVET -BUENOS HAIR -FRANCE 3 CINEMA



