カンテレ・フジテレビ系で20日に放送された連続ドラマ『GTO』(毎週月曜22:00~、FOD・TVerなどで配信)の第1話が、大きな話題を集めている。1998年版から28年ぶりとなる本作は、反町隆史演じる鬼塚英吉が令和の学校に舞い降り、元暴走族らしいヤンキー精神で真正面から問題に立ち向かう姿を描く。現実でも夫婦である反町と松嶋菜々子の共演が実現し、98年版へのオマージュが随所に散りばめられている一方、2026年版ならではの新たな要素も盛り込まれている。
第1話あらすじ:鬼塚、令和の学校に降臨
臨時職員として勤務していた私立相徳学院高校との契約を打ち切られた鬼塚は、その後も行く先々で学校をクビになり、手料理を作りながら妻・冬月あずさ(松嶋菜々子)の帰りを待つ日々を送っていた。そんな夫にあきれ果てたあずさから、「一刻も早く次の就職先を見つけるよう」迫られ、「あなたの言う『グレートティーチャー』って一体何なわけ?」という核心的な問いを突き付けられる。
慌てて面接に向かう鬼塚だが、これまでの経歴が仇となり、どの学校も採用に至らない。そんな中、かつての教え子・渡辺マサル(山崎裕太)の助言で、ある企業が運営する「私立誠進学園」の面接を受けることに。偶然にも採用担当者は元教え子の宮澤龍之介(工藤阿須加)で、熱血教師を探していた龍之介は即座に鬼塚の採用を決断。晴れて教師として現場に戻ることが決まる。
新たな敵とZ世代の副担任
新天地で鬼塚を待っていたのは、事なかれ主義の校長・大久保安博(宇梶剛士)と、以前から鬼塚を忌み嫌う教頭の中丸浩司(近藤芳正)だった。さらに、鬼塚が担任を任された1年B組の副担任で古典教師の柏原実央(生見愛瑠)は、コスパが悪いことは一切しないZ世代。仕事はでき能力も高いが、教員という仕事への情熱も生徒への興味も持ち合わせていない様子で、鬼塚との対比が際立つ。
生徒たちもタブレットばかり見て人の顔を見ようとしないため、鬼塚はいら立ちを覚えるが、龍之介から「教師フィードバック制度」があると聞かされると一転、低評価による解雇を避けるため、生徒へのご機嫌取りを始めてしまう。この制度は、生徒が教師を評価し、低評価が続くと解雇されるという令和ならではのシステムで、鬼塚の苦闘が描かれる。
不登校の生徒・健太との対峙
クラスに片山健太(森本陸斗)という不登校の生徒がいることを知った鬼塚は、クラスメイトに説得に行こうと呼びかけるが、生徒たちの反応は芳しくない。「顔も忘れた」という生徒がいるほどの無関心さだった。
鬼塚はさっそく健太の家を訪れるが、健太は「行っても意味がない」「もうすぐ死ぬ」「生きてても仕方ない」と取り付く島もない。鬼塚は生徒に健太の家へ行き説得することを提案するが、結局健太の家に来たのは鬼塚一人だけだった。
衝撃の展開:自殺実験と鬼塚の本音
鬼塚の前で健太は思わぬ行動に出る。自分の体重と同じ等身大の人形を使い、どう飛び降りたら死ねるかを実験していたのだ。「お前を受け止める」と息巻く鬼塚だが、実際に落ちてきた人形を思わず避けてしまう。さらに、川に流された人形を救助するチャンスを与えられるが、それも流されてしまう。家では首吊り自殺を自演され、完全に侮られてしまう。
その後、健太の父が「私立誠進学園」を運営する企業の重役であること、母が新型コロナウイルスに感染し死亡したこと、その時以来父が健太と距離を取るようになったことが明かされる。
クライマックス:自殺サークルからの救出
副担任の実央が、健太が自殺サークルに参加していることをSNSで知り、鬼塚に伝える。急いで飛び出した鬼塚は、自殺サークルのワゴン車の前に身を挺して立ちふさがり、健太を救い出す。健太に「なんで死んじゃいけないのか」と問われた鬼塚は、「それは…俺が寂しいから」と真正面から本音をぶつける。
その言葉に健太は動揺し、心が揺れる。母の死も父との距離も自分のせいだと思い込んでいた健太に、鬼塚は「悪いのはお前じゃない」「お前を許してやれるのはお前しかいない」と飾らずに伝える。そしてバイクに2人乗りし、「なんでこんなにあったかいんだよ!」と泣きながら叫ぶ健太を乗せて家路へつく。
感動の結末と今後の展開
翌日、教室に入った鬼塚は、相変わらず空席の健太の椅子を見て落胆するが、そこへ健太が入ってきた!健太は笑顔でクラスメイトに話しかけ、今のルールであだ名が推奨されない中、自分を「ケンケン」、鬼塚を「おにっち」と呼んだのだった。
第1話は、98年版の名場面を彷彿とさせる演出が多く、特にバイクに2人乗りして叫ぶシーンは、オリジナルを知る視聴者にはたまらないオマージュとなっている。一方で、教師フィードバック制度やSNSによる自殺サークルなど、令和の社会問題を取り入れた点が新鮮だ。反町隆史と松嶋菜々子の共演シーンもわずかながらあり、今後の夫婦の関係性にも注目が集まる。



