1983年にフランス大統領フランソワ・ミッテランの主導で進められた国家プロジェクト「新凱旋門(グランダルシュ)」建設の舞台裏を描く実話に基づくヒューマンドラマ『新凱旋門物語』(2026年7月17日公開、配給:ミモザフィルムズ)に出演するグザヴィエ・ドランとスワン・アルローの対談映像が、フランス革命記念日にあわせて公開された。
実在の建築家と官僚を演じる二人の名優
本作は、無名のデンマーク人建築家オットー・フォン・スプレッケルセン(クレス・バング)が国際設計コンペで優勝し、巨大建築プロジェクトの指揮を任される実話に基づく。彼を支えるフランス人建築家ポール・アンドリューを演じるのは、パルム・ドール受賞作『落下の解剖学』(2023)で“ホットロイヤー”として注目を集めたスワン・アルロー。また、プロジェクトを調整する官僚ジャン=ルイ・シュビロン役には、俳優・監督として活躍するグザヴィエ・ドランが扮する。二人は本作で第51回セザール賞助演男優賞にノミネートされた。
対談映像で明かされた役作りへのアプローチ
公開された対談映像では、役へのアプローチについて質問が飛ぶ。ドランは『落下の解剖学』のインタビューでザンドラ・ヒュラーが語った「セリフを覚えました」という言葉を引用し、「結局そうなんです。セリフを覚えて、あとは演じるだけ」とシンプルな答えを披露。アルローも「その通り」と頷き、ドランは「あなたのような一流の俳優相手なら、なおさら」と賛辞を送る。
さらに、監督ステファン・ドゥムースティエとの仕事や膨大なセリフ量に挑んだ撮影の裏話を、ユーモアを交えながら振り返る。息の合った軽妙な掛け合いを通して、互いへの信頼とリスペクトが伝わる内容となっている。
ストーリー:理想と現実の狭間で
1983年、パリ。ミッテラン大統領はフランス革命200周年を祝う新モニュメントの建設を構想。国際設計コンペで選ばれたのは無名のデンマーク人建築家ヨハン・オットー・フォン・スプレッケルセンだった。イタリア・カッラーラ産の大理石によるキューブ状のアーチと雲のような屋根が浮かぶ大胆なプランは大統領の心を射止め、彼を一夜にして時の人にする。しかし、完璧を追い求める彼の前には予算や政治的圧力、周囲の思惑が立ちはだかる。理想を貫くか、現実に折り合いをつけるか――巨大プロジェクトの渦中で、一人の建築家が下す「ある決断」とは。
出演者・スタッフ
出演:オットー・フォン・スプレッケルセン役クレス・バング、ポール・アンドリュー役スワン・アルロー、ジャン=ルイ・シュビロン役グザヴィエ・ドラン。監督・脚本はステファン・ドゥムースティエ。原作はロランス・コセの『新凱旋門物語 ラ・グランダルシュ』(北代美和子訳、草思社)。©2025 AGAT FILMS, LE PACTE



