アバンギャルディ生む妥協なき「訓練」、振付師akaneさん自伝で若者にエール
アバンギャルディ生む妥協なき訓練、akaneさん自伝で若者にエール

バブリーダンスやアバンギャルディなど、国内外で活躍のフィールドを広げ続ける振付師のakaneさんが、自伝「謎のおかっぱ集団 気づいたら世界で踊ってた akaneとアバンギャルディの物語」(KADOKAWA、1980円<税込み>)を出版した。自らの軌跡を伝えることで、「若い子」の背中を押したいという。

原点は昭和歌謡、妥協なき訓練

akaneさんは大阪府岸和田市出身。3歳から地元のダンススクールに通い、中学・高校の部活もダンス部だった。日本女子体育大学で舞踊学を専攻し、プロの振付師になった。母校・登美丘高校ダンス部の部員たちによるバブリーダンスが大注目を集めると、その生みの親として広く知られる存在に。

肩パッド入りの派手なボディコンスーツに濃いメイクという80年代のバブル時代を彷彿とさせるコスチュームをまといながら、コミカルな見た目に反して、一糸乱れぬキレのあるハイレベルな踊りを披露するというギャップが、世間で大評判を呼んだ。

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アバンギャルディの挑戦

その後も活躍のフィールドを広げ、数々の有名アーティストの振り付けを手がける。プロデュースした女性ダンス集団「アバンギャルディ」はアメリカのオーディション番組にも出演。おかっぱ頭に制服での一糸乱れぬシンクロダンスで注目を集めた。

akaneさんの振り付け作品の特徴の一つは、昭和歌謡や古い洋楽を使ったパフォーマンスが多いこと。本人によれば、それは通っていたダンス教室の先生や父親の影響で、80年代ヒットやサザンオールスターズの曲がいつも身近にあったという。

若者へのエール

「ただ好きなダンスをやって、それを追求して、たまたま好きなダンスが職業になったんです」とakaneさんは話す。道は自分で開いてきた。地元では中学でも高校でも、もともとあったのはダンス同好会だったが、「ダンスガチ勢」(本人談)だったakaneさんは、どちらもリブートして部に昇格させた。高校時代はさまざまな大会に出場し、名声を高めていった。

所属事務所社長の女性は、登美丘高校の後輩で、akaneさんが3年生の時、1年生だった。akaneさんのダンスを見て、衝撃を受けたという。「こんなに格好良くなれるのかな、踊れるようになるのかなって思いました。akaneが格好いい、ただそれだけで、ダンスやってみようかなって思ったんです。そんな同じ思いの1年生の女子たちが、部活の見学に殺到しました。練習場に人があふれかえるくらい、5、60人集まったんです」と社長は振り返る。「akaneの指導が厳しすぎて、入部したのは結局20人ぐらいになっちゃいましたけどね」と笑う。

ともあれ、中学でも高校でも、akaneさんを中心にダンス部は大きくなっていった。本人いわく、「学級委員とかは絶対無理」だけれど、「ダンスに関しては、友達が『自分たちもやりたい、教えてほしい』って、自分の周りに集まってきてくれた。やりたいって言ってくれる人たちがいたから、一緒に頑張りたいって気持ちで、みんなの真ん中にいたのかなって思います」と語る。

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