阿岐本が日村に言った。「おめえも、同席しな」。日村は「はい」と応じ、阿岐本の隣に腰を下ろした。阿岐本は机ではなくソファに座り、その向かい側に伊達がいた。
真吉が三人分の茶を持ってきた。茶をすすると、伊達が言った。「訊きたいことって、何です?」
阿岐本の疑問
阿岐本が言った。「私が石岡社長の息子さんについて触れたとき、杉本社長の様子がちょっとばかりおかしかった……。それで思ったんです。杉本社長は、息子さんのことについて何か知っていなさるなと……」
伊達は「ああ、そのことですか……」と応じた。阿岐本が「そのこととおっしゃいますと……?」と問い返すと、伊達は「知ってて訊いてるんでしょう? あのドラ息子がどんなやつか知ってるから、俺に住所を聞いたり、近所を嗅ぎ回ったりしたんじゃないんですか?」と返した。
緊迫の応酬
伊達の言葉に、阿岐本は何と応じるのか。杉本社長の息子をめぐる謎が、物語に新たな緊張をもたらす。続きは次回。



