伝説の激辛ラーメンが進化して待望復活!揚州商人『大肉のあっさり激辛ラーメン』をラーメンライターが実食
伝説の激辛ラーメンが進化して待望復活!揚州商人『大肉のあっさり激辛ラーメン』をラーメンライターが実食

中国ラーメンチェーン「揚州商人」の2026年夏メニューは、辛さを前面に打ち出した異色の顔ぶれだ。メニューを開くと「スーラー夏野菜カレー」「大肉(タイルー)のあっさり激辛ラーメン」「冷しタンタン麺」の3品が並び、看板メニューすべてが辛さをテーマにしている。ほかにも冷やし麺はあるが、「暑いからこそ辛いものを食べたい」という需要を真っ向から狙う姿勢は、同店ならではだ。

同店は酸辣湯麺(スーラータンメン)をはじめとする辛いメニューで人気のチェーン。辛いもの好きの常連も多く、辛味メニューは大きな武器になっている。ラーメンライター・井手隊長が今回注目したのは、その中でも「大肉のあっさり激辛ラーメン」(1290円)だ。

伝説の激辛ラーメンが「大肉」で復活

このメニューは辛味レベル4、酸味レベル0。かつて人気を博した「牛肉のあっさり激辛ラーメン」の進化版だ。近年は気候変動や原材料価格の高騰の影響で、味の決め手となる希少な「黄金唐辛子」の調達が困難になり、販売休止となっていた。しかし今回、独自ルートで黄金唐辛子を確保できたことで、ファン待望の復活を果たした。

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具材も従来の牛肉から、箸でほろりと崩れる特大チャーシュー「大肉(タイルー)」へと進化。伝説の一杯が、より贅沢な姿で戻ってきた。

シャープな辛さと繊細な塩スープ

まず目を引くのは、透明感のある塩スープ。非常にあっさりとしており、激辛ラーメンとは思えないほど上品。表面に浮かぶ黄色い唐辛子がなければ、あっさり塩ラーメンにしか見えないほどだ。

しかし一口すすると、黄金唐辛子による鋭い辛さが一気に押し寄せる。かなり刺激的なのだが、不思議と嫌な後味は残らない。スッと立ち上がってスッと消えていく、非常にキレのいい辛さである。

辛さがスープの旨味を引き立てる

一般的な唐辛子にありがちな青臭さや重たい辛味はなく、雑味のないまっすぐでシャープな辛さが広がる。その奥からは華やかな香りが立ち、辛味そのものが「ひとつの香辛料」として完成されている印象だ。

そして、この辛さが繊細な塩スープと実によく合う。通常なら強烈な辛味がダシの旨味を覆い隠してしまうところだが、ここでは清湯スープの旨味をきちんと感じられる。辛さを楽しみながら、同時にスープの美味しさも味わえる仕立てだ。

具材の大肉は箸を入れるだけでほろほろと崩れるほど柔らかく、肉の旨味が口いっぱいに広がる。シャープな辛さをまろやかに包み込み、中華ならではの香りづけがされているのもポイントが高い。

激辛5倍まで選べるチャレンジも

辛さは通常でも同店基準でかなり刺激的。さらに「激辛5倍」まで選択できるチャレンジシステムも用意されている。激辛好きなら自分の限界に挑戦できる遊び心のある仕掛けだが、多くの人はまず通常から試すのがおすすめだ。

ちなみに揚州商人は、タレントの後藤真希さんが通う店としても知られ、テレビなどでたびたび話題になる人気チェーン。そうした話題性に加えて、長年愛され続ける理由はスーラータンメンをはじめとする「辛さ」と「旨味」のバランスを追求してきた技術力にあると言えそうだ。

夏だけの特別な一杯

黄金唐辛子の華やかな香り、透明な塩スープの繊細な旨味、そして柔らかな大肉。それらが見事に調和した「大肉のあっさり激辛ラーメン」は、実にオトナな激辛ラーメンだった。揚州商人だからこそ実現できた、旨味・香り・辛さが高いレベルで共存する、夏だけの特別な一杯である。

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今回レポートしたのは、全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター・井手隊長。メディア出演や商品監修のほか、本の要約サービス「フライヤー」執行役員、「読者が選ぶビジネス書グランプリ」事務局長も務める。著書に『できる人だけが知っている「ここだけの話」を聞く技術』(秀和システム新社)、『ラーメン一杯いくらが正解なのか』(早川書房)、『天下一品 無限の熱狂が生まれる仕掛け』(日本実業出版社)、『ラーメンビジネス』(ロスメディア・パブリッシング)がある。ブログ「隊長日誌(ラーメンミュージシャン井手隊長の日記)」やYouTubeチャンネル「ラーメンミュージシャン井手隊長の 今3時?そうねだいたいね」でも活動している。