ウクライナ料理は、身近な食材を使い、野菜や乳製品の恵みを生かす。ウクライナ人はちょっとした土地があれば畑にして野菜を作り、朝はハーブを摘んでお茶をいれる。ミルク、チーズ、サワークリーム、バターといった乳製品も豊富で、シェフのイリーナ・ストゥリレツさんもチーズを作るために牛を飼っていたという。
ホルブツィは祝いの料理
ホルブツィはウクライナ伝統のロールキャベツだ。「ホ」と「ゴ」の間のような発音で、日本では「ゴルブツィ」と紹介されることもある。肉だねに米を入れるが、米は昔、高価だった。そのためホルブツィは結婚式やお祭り、お祝いの場で食べられ、今も家族が集まるときに大きな鍋で何十個も作る。ウクライナでは暖炉を使って煮込むという。
地域や具材のバリエーション
地方によっては米ではなくモチキビを入れることもある。豚肉は粗く刻んでごろごろとした食感を残し、ウクライナでよく食べられている細長い米を使う。調理には、ヒマワリの栽培が盛んなウクライナでよく使われる、くせの少ないサンフラワーオイルを用いる。
日本には「胃袋をつかむ」という言い方があるが、ホルブツィは大好きな恋人に振る舞って「胃袋をつかむ」料理でもあるという。



