米不足で農家支援へ、甘酒「甘糀」開発 佐賀の米卸売会社
米不足で農家支援へ、甘酒「甘糀」開発 佐賀の米卸売会社

佐賀県基山町の米卸売会社「天野商事」が、米こうじと水だけで作る甘酒「甘糀(あまこうじ)」を開発した。米不足による価格高騰が続く中、原材料の米が少なくても付加価値の高い商品を作り、経営が厳しい農家の支援につなげる狙いがある。

「飲む点滴」と呼ばれる甘酒

天野商事の社長で、社内に設けた「おもてなしごはん研究所」の所長を務める天野龍さん(45)が開発した「甘糀」は、米こうじと水だけで作る甘酒だ。米は町内産にこだわり、福岡県朝倉市の醸造会社のこうじ菌を使っている。

米こうじから作られる甘酒には、ブドウ糖やビタミンB群、アミノ酸などの栄養素が含まれ、「飲む点滴」とも呼ばれる。シャーベットにしてもおいしく、菓子作りにも使えるという。

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研究所で米食の普及に努める

おもてなしごはん研究所は、約10年前に「食卓のご飯が人々にどんな幸せを提供できるか」「地域や住民に貢献する商いができているか」を追求しようと作った。本業の傍ら、病院食やスポーツ選手の食事など、ご飯と健康をテーマにした記事を掲載したA4判の手作り情報紙を発行したり、小学生対象の出前授業や農業体験といった啓発活動をしたりして、米食の普及に努めてきた。

健康食品として広めたい

「米価が激しく変動し、需給バランスの維持が難しい昨今の状況は今後も起きるだろう。そうであれば、原材料の米が少なくても付加価値の高い商品を作ることによって、経営が厳しい農家の支援につなげられないかと考えた」と天野さんは話す。

「子どもから大人まで体に負担なくエネルギーを補給できる健康食品として広め、米作りを後押しする事業に成長させたい」と目標を語った。

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