近年、夏場になると冷やしメニューに力を入れるラーメン店が増えている。今年4月にオープンした「食堂ミサ 八潮店」も、夏だけではあるが「ラーメンをやめる」決断をした。背景にあるのは、言うまでもなく近年の異常な暑さだ。
もはや「今年の夏は暑い」というレベルではない。35℃を超える猛暑日が当たり前になり、40℃近い地域も珍しくなくなった。ラーメン店にとって、この環境変化は単なる季節要因ではなく、経営そのものを左右する大きな問題になりつつある。
酷暑で「夏はメニュー変更」が増加中
ラーメン店の厨房はもともと過酷だ。スープを炊く寸胴が何本も並び、麺を茹でる釜からは常に湯気が上がる。火を使い続けるため、真夏の厨房温度が40℃を超えることも珍しくない。
そこに近年の酷暑が重なる。食堂ミサ 八潮店がつけ麺専門営業に切り替えた理由も理解できる。つけ麺は熱々のスープを大量に提供する必要がなく、麺を水で締めるのでお客側も比較的食べやすい。
もちろん看板商品のラーメンを休止することは簡単な決断ではないだろう。しかし「暑さに耐える」のではなく、「暑さに合わせて営業スタイルを変える」という考え方は、これから増えていくのかもしれない。
冷やしメニューに力を入れる店が急増
「La Maison du Ramen ビスク」のように、濃厚な海老ラーメンで知られる店も、夏になると冷やしメニュー専門店に姿を変えるなど、各店が創意工夫を凝らしている。



