植物由来の「プラントベースフード」市場拡大 ラーメンやバーガーで普及へ
植物由来のプラントベースフード市場拡大 ラーメンやバーガーで普及へ

豆類や野菜、果物といった植物由来の食材で調理・加工した「プラントベースフード」が広がっている。健康志向や、環境に配慮する意識の高まりで需要が伸びているためだ。食品・外食業界はラーメンやハンバーガー、カレーといった身近なメニューで消費者に浸透を図っており、政府も成長戦略の一つに盛り込んで市場の成長を後押ししている。

見た目は普通のスイーツ、豆乳やココナツクリーム使用

8月中旬、福岡市中央区薬院のカフェ「ソイストーリーズ」を訪れると、ソフトクリームやワッフルなどを楽しむ客でにぎわっていた。見た目は普通のスイーツだが、いずれも原材料に牛乳や卵ではなく、豆乳やココナツクリーム、甘酒などの植物性食材を使っているのが特徴で、ソフトクリームを注文した同市の女性(41)は「豆乳のクセがなくておいしい。牛乳が体質的に合わないのでうれしい」と喜んでいた。

店舗は、オーナーの小南優作さん(42)が2023年、プラントベースのスイーツを製造する「TORIKAI CAFE(トリカイカフェ)」(福岡市)から運営を譲り受けた。店名の「ソイ」は英語で大豆を意味する。今年7月からは業務用アイスの製造事業にも乗り出しており、小南さんは「食物アレルギーやビーガン(完全菜食主義者)に対応したスイーツを自前で作るのが難しいカフェなどに販売したい」と意気込む。

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大手チェーンも植物性メニューを開発

飲食チェーン大手も、植物性の食材を使ったメニュー開発を進めている。「モスバーガー」を展開するモスフードサービス(東京)は5月、米粉や大豆などでつくるハンバーガーの新商品を発売した。アボカドを加え、食べ応えも意識した。

博多ラーメン店「一風堂」を運営する力の源ホールディングス(福岡市)は動物性食材を使わないラーメンを開発し、一部店舗で提供する。豚骨の代わりに豆乳や昆布、キノコなどを活用し、「豚骨スープを口にできないお客さまに来店してもらいやすくなった」(広報)という。

国内市場は25年に925億円へ

プラントベースフードは、肉や卵といった動物性食材の代わりに植物(プラント)由来の食材でつくる。アレルギー体質の人や植物性たんぱく質を好む消費者らの需要があり、調査会社TPCマーケティングリサーチ(大阪)によると、市販用プラントベースフードの国内市場規模は24年に870億円と、15年の1.7倍に拡大した。25年は925億円に伸びたと見込む。

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