車通りの多い行幸道路沿い。小田急相模原駅から徒歩10分少々でたどり着く(写真:筆者撮影)。外食大手による「うどん戦争」が新たな局面を迎えている。すかいらーくが「資さんうどん」を買収し参入したのに続き、オリジン東秀は「武蔵野うどん 小麦晴れ」でうどん・天ぷら食べ放題という新業態を展開。従来のファストフード型とは一線を画す中価格帯の戦略が注目を集めている。
オリジン東秀が仕掛ける「武蔵野うどん 小麦晴れ」の全貌
オリジン弁当でおなじみのオリジン東秀が展開する「武蔵野うどん 小麦晴れ」。1号店の国分寺並木町店はロードサイドに位置する(写真:筆者撮影)。同社は東京・多摩地域から埼玉西部にかけて親しまれてきたご当地うどん「武蔵野うどん」に着目。強いコシと噛み応えが特徴で、メニューには肉入りのボリューミーなつけ汁うどんから、ざる、ぶっかけ、釜玉などが用意される。
特筆すべきは、うどん、ごはんもの、天ぷらが食べ放題という点だ。麺の量は同一料金で200グラムから1キロまで選べ、あとから麺のおかわりも無料。店内のビュッフェ台には天ぷらやかしわごはん、白米、カレー、さらにはデザートまでそろっている。うどんを注文すればこれらが食べ放題という、かなり満足度の高い仕様だ。
「豚肉つけ汁うどん」は1089円。食べ放題があることを加味し、麺の量は一番少ない200グラムをチョイス(写真:筆者撮影)。別の日には「えび天チーズ明太クリーム釜玉うどん」を試したが、ホワイトソースがいかにも既製品という味で、素直にスタンダードなものにすればよかったと後悔した(写真:筆者撮影)。
急拡大する「小麦晴れ」の出店戦略
2025年8月に1号店をオープンした「小麦晴れ」は、今年に入り三郷鷹野店、イオンモール与野店、イオンモール日の出店と3店舗を一気に出店。1号店がうまくいったことが伺える。これらの新業態は「丸亀製麺」や「はなまるうどん」のような手頃な値段でサクッと食べて帰るファストフード型とは少し異なる。
食べ放題やセルフトッピングなどの付加価値を付け、客単価1000円前後の「中価格帯」のうどんとして位置づけられている。新業態ではないが、ガーデンの「山下本気うどん」もこのカテゴリーに入る。
うどんは1000円以下に収まる「最後の砦」
外食業界では、原材料費や人件費の高騰により、ラーメンや牛丼などの価格帯が上昇する中、うどんは比較的安価なメニューとして残っている。しかし、今回の参入ラッシュにより、うどん業態も競争が激化。食べ放題や高品質なトッピングで差別化を図る動きが加速している。
すかいらーくの「資さんうどん」参入に加え、オリジン東秀の「小麦晴れ」の拡大は、うどん業界に新たな風を吹き込んでいる。今後、他の外食大手も追随する可能性があり、「うどん戦争」のカウントダウンが始まったと言えるだろう。



