岐阜市のチーズテリーヌ専門店「h.u.g-flower」が、後継者不足などで閉店した老舗和菓子店のあんこを使った新商品「和風のチーズテリーヌ」を販売している。
閉店した老舗和菓子店の技術を継承
新商品を開発したのは、1964年創業で後継者不足やコロナ禍が重なり2023年に閉店した和菓子店「亀屋長良店」の2代目店主・玉井良享さん(59)。チーズテリーヌ専門店の運営会社では、玉井さんが26年4月に入社したことをきっかけに、「地域の和菓子店の技術や客との思い出を、現代の感性で再編集して未来へつなげたい」と地域文化継承プロジェクトを開始。第1弾として、亀屋のあんことチーズテリーヌを組み合わせた商品開発が始まった。
きなことあんこの絶妙なバランス
試作では、和風にするためチーズテリーヌの生地にきなこを混ぜることを決めた後、きなこやあんこの量を調整。あんこを全体に混ぜ込んだり、1か所にまとめたりし、全体の味のまとまりやデザインを変えるなど試作を繰り返した。
新商品は、玉井さんが亀屋で培った技術で作ったあんこを、きなこを練り込んだチーズテリーヌの下部中央に入れている。玉井さんは「亀屋のあんこがチーズテリーヌという新しい形で受け継がれ、再び多くの人に味わってもらえることがうれしい」と話す。
担当者が語るこだわり
運営会社の遠藤雄一代表(43)は「一口食べた瞬間においしいと感じるかや、のみ込んだときの鼻から抜ける香りにこだわった」と述べた。その上で「味はもちろん、買ったり誰かと食べたりした思い出を懐かしんでほしい。商品の背景にある物語を未来につないでいきたい」と強調した。
和風のチーズテリーヌは1ピース6個入り(チーズテリーヌ3個、あんきな粉3個)で5000円(税込み)。岐阜市の店舗と店のオンライン販売サイトなどで販売している。



