5人組グループ・SUPER EIGHTの安田章大が29日、都内で行われた映画『平行と垂直』公開記念舞台あいさつに、ダブル主演を務めたのん、小林聖太郎監督とともに登壇。自閉スペクトラム症(ASD)の青年を演じるなかで向き合った“普通”という言葉について語った。
“普通”への思いを語る
安田が演じたのは、清掃の仕事に就き、周囲のサポートを受けながら自立して暮らす日向大貴。約2年にわたって大貴と向き合い、自身の考え方に変化があったかと問われると、「より強固なものになったと言ったらよろしいですかね」と切り出した。
続けて「人はそれぞれ違いますし、それぞれの普通というものがある。その普通を否定せずに、しっかりと認めること」と力を込めた。発達障害と定型発達という区分についても触れながら、「人として自分の個性を持っている、それぞれの光り方があるというのは、誰も変わらない」と実感を明かした。
「1人ぼっちじゃない」とメッセージ
安田自身、幼い頃から「普通」という言葉を耳にするたび、「普通ってなんなんやろうな」と考えてきたという。「それぞれの普通がちゃんとある」とし、形だけの相づちではなく、相手に興味を持って受け止めることの大切さを訴えた。
最後のあいさつでは「何より、1人ぼっちじゃないってことだけは理解してほしいです。少なくとも味方はいます」と観客へ呼びかけ、「それぞれ違っていていいってことも、よく心にかけてほしい。僕たちがこの映画を通じて、一つひとつ変えていければと思っています。なので、この作品を皆さまが育ててください」と願いを託した。
安田が初めて企画から参加
同作は、山野海のオリジナル脚本に強く心を動かされた安田が、“作品のメッセージを届けたい”と熱望して初めて企画から参加した。安田とのんのダブル主演で、小林聖太郎監督がメガホンをとった。自閉スペクトラム症(ASD)の兄の大貴(安田)と、兄を幼い頃から支えてきた妹の希(のん)の兄妹が、希の結婚話をきっかけに、互いのこれからとこれまでに向き合うことになる心あたたまるヒューマンドラマとなっている。



