講談社の『週刊少年マガジン』は15日、総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」と協業し、同店舗内に『マガジンショップ』を7月25日から常設することを発表した。渋谷店、池袋店、新世界店の3店舗で展開されるこのショップは、『週刊少年マガジン』として初の常設オフラインストアであり、ドン・キホーテとしても初の少年漫画ブランドとの本格的なコラボレーションとなる。アニメやゲームグッズではなく、漫画の原作公式グッズをメインに扱う異例の試みだ。
オープン記念特典と描き下ろしビジュアル
第1弾の販売グッズは、『五等分の花嫁』と『FAIRY TAIL』のアクリルスタンド、Tシャツ、クリアファイルなど多数。今後は『進撃の巨人』など人気作品のグッズや、『マガジン』の新旧連載作品のステッカーを順次発表する予定だ。
オープンを記念し、7月25日から関連商品を2200円(税込)以上購入した客には、マガジン特製コラージュアートのポストカードを1枚プレゼント。このポストカードは、『週刊少年マガジン』ブランドの新旧33作品を1枚にまとめたアート作品で、『マガジンショップ』のために特別に制作されたものだ。
また、漫画家・真島ヒロ氏描き下ろしのビジュアルも公開された。ドン・キホーテの公式キャラクター「ドンペン」が、『FAIRY TAIL』の人気キャラクター・ハッピーの被り物を着用するという、特別感あふれるイラストとなっている。
ドン・キホーテ担当者インタビュー:常設店の決め手
今回の常設ショップ立ち上げの最大の決め手について、ドン・キホーテの小山氏は「以前よりドン・キホーテはマガジンの顧客層と親和性があると思っていました。最近は若年層やインバウンドの客が非常に多く、過去にポップアップで『ブルーロック』を扱った際も好評だったため、自然と常設ショップの話が進みました」と語る。
企画が社内に上がった時の直感について、中辻氏は「めちゃくちゃポジティブで、絶対に私が担当したいと思いました。過去にアニメのポップアップは多く経験しましたが、原作グッズはなかなか実現できませんでした。講談社のニューヨークでの『ブルーロック』原作イベントや『進撃の巨人』の砂浜アートなど、ファンに寄り添った企画が面白いと感じていました」と振り返る。
小山氏は「原作グッズは描き下ろしイラストを連載中の作家に依頼するのが難しいというイメージがありましたが、編集部が前向きに『FAIRY TAIL』20周年の描き下ろしを提案してくれて嬉しかったです」と述べた。
インバウンド需要と夜間営業の強み
ドン・キホーテはインバウンド客への強みを持つ。小山氏は「キャラクターグッズ店は夜間に営業していないが、海外からの観光客は昼間に観光し、夜に買い物をする。ドン・キホーテは深夜営業を行っており、ナイトマーケット的な日本のポップカルチャーを提供できる。ポップアップは売り切れや行列のハードルがあるが、常設店なら気軽に訪れられる」と説明する。
浅草店で店長を務めた経験から、小山氏は「22時から25時にかけての来店が多い。海外にはナイトマーケットの文化があり、深夜の買い物に抵抗がない。ドンペンが月に乗っているのも『夜中でも見守っている』というメッセージだ」と補足した。
インバウンド客に人気の商品について、小山氏は「お菓子、医薬品、美容品が強いが、消耗品以外ではキャラクター系が最も売れている。ライト層が多く、日本でしか買えない限定品が喜ばれる」と話す。
全国展開への展望とユニークなコラボ構想
中辻氏は「今回の取り組みはマガジン作品に日常的に触れられるタッチポイントになる。ドン・キホーテは全国47都道府県に676店舗あり、地方に住むファンにもグッズを届けたい。私自身三重県出身でグッズ購入に苦労した経験から、全国展開への思いは強い」と語る。
小山氏は「各店舗は個性が異なり、渋谷・池袋・新世界は売り場面積の確保が難しい人気店だが、今後は他の店舗からも『マガジンショップをやりたい』と手が挙がっており、全国展開を視野に入れている。また、『進撃の巨人』のサシャが食べていた芋のコラボについても、焼き芋がドン・キホーテでよく売れているため、実現の可能性を模索している」と明かした。
店内装飾と注目アイテム
中辻氏は「真島先生の描き下ろしだけでなく、店内装飾にも注目してほしい。ドン・キホーテ全国初の試みとして、階段や踊り場の壁にマガジン作品の巨大アートを施した。『進撃の巨人』の特大の巨人や『ブルーロック』の巨大イラスト、『FAIRY TAIL』のナツと一緒に階段を歩いているような演出もある。ノベルティのコラージュポストカードも豪華なので、ぜひ手に入れてほしい」とアピールした。



