テレビドラマ「北の国から」を手がけ、戦後日本の豊かさと日本人の幸せについて問い続けた脚本家、倉本聰さんが18日、死去した。91歳だった。
倉本さんの訃報を受け、ドラマ「勝海舟」や「やすらぎの郷」に出演した俳優の藤竜也さんが、朝日新聞の取材に応じた。
「信頼できる人だという印象がずっとあった」
「人の定めとはいえ、やはり悲しいですね。実際にはほとんどお話ししたことがないのですが、私にとっては、信頼できる人だという印象がずっとありました」
初めてお会いしたのは若い頃、東京の酒場。カウンターで隣り合わせになり、ほんの短い、何げないやり取りを交わした。当時、倉本さんはすでに活躍されていて、私もテレビに出始めた時期。短い会話でしたが、きちんと人と向き合って話す方で、その人柄が伝わってきました。
「勝海舟」土方歳三役で受けた注意
その後、30代半ばの頃、NHK大河ドラマ「勝海舟」(1974年)で土方歳三役に呼んでいただいた。自分なりの役の解釈で、せりふを少し崩して演じようとしたら、倉本さんから「きちんと書いていますから」という趣旨の注意を受けた。当時、倉本さんが変更を好まないことを知らなかったんです。
実は本番の際、倉本さんの姿…この記事は有料記事です。残り391文字