イタリア・ミラノの観光名所ガッレリアで、スケボーに乗る犬が警察官に止められ、意外な展開を迎える動画がInstagramに投稿され、話題を呼んでいる。Satomi Asanoさん(@coda_satomimomi)が投稿したこの動画には44.1万いいねが集まり、「イタリア人の方の温かさに感激」といった声が寄せられた。
警察官に止められた理由とは
Satomiさんによると、コーダはスケボー犬として日本でもテレビ出演したことがあり、イタリアの大手テレビ局からギネス世界記録達成を目的に招待されてミラノを訪れたという。ドッグフレンドリーなミラノの街では犬をノーリードで歩かせるのが普通で、有名な場所で思い出を残そうと、人の少ない早朝にガッレリアへ向かった。
遠目から警備員のような人物が近づき、背中にイタリア語で「警察」と書かれていたため、「まさか捕まる?!」と慌てたが、ついてくるように促され、さらに焦ったという。テレビ局のオファーで来たのに逮捕されたら番組に穴を空けてしまうと本当に焦ったと振り返る。
「動画を撮りたいからもう一回やって」
「大丈夫、大丈夫。こちらに来て」と言われ、パスポートを見せるのかとヒヤヒヤしていたところ、警察官は自分のスマホを出して「もう一回やって。ビデオ撮りたいから」とリクエストした。よく見るとイケメンな警察官で、スケボーしやすいように人払いをしてくれたのかもしれないとSatomiさんは語る。
後日、2026年春にこの投稿の再生数が爆発した際、ミラノの警察官本人からDMが届き、「周りの人からあなたがビデオに出てるよと言われて、あの時はありがとう、すごくうれしかった」と言われたという。警察官は日本が大好きでいつか行ってみたいとも話していたそうだ。
プロのスケボー犬としての活躍
コーダは「自他共に認めるプロ」で、警察官のリクエストでもテレビ局のオファーでも通常運行でスケボーができる犬だった。ギャラリーがいればいるほどノリノリになり、ミラノの人たちは「アモーレ!」と声をかけ、全員がスマホを向けてきたという。
Satomiさんはもともと普通の会社員だったが、コーダを咬む犬にしてしまった経験からドッグトレーニングを学び、ドッグトレーナーに転身。スケボー犬から、自分の思った方向に曲がったり、スケートパークのセクションを滑ったりできる本当のスケーターを目指して教えてきた。その感覚を掴むために自身もスケボーに乗るようになったという。
イタリアの犬に優しい社会と今後の活動
ミラノ滞在中、世界一美しいスターバックスとして知られる店舗では、混雑しているのに優先的にテラス席に案内され、「この犬がスケボー乗れるんだって!」と紹介され、スタッフ総出で見に来てくれて大拍手をもらった。プラダやディオールなどでも犬が普通に店舗に入るのを大歓迎し、どの飲食店でも同行が当たり前だったという。
残念ながら、投稿のコーダは2025年9月9日に肺癌で亡くなった。13歳だった。しかし、コーダがスケボーを始めたことで、Satomiさんのドッグスクールには日本で唯一のスケボー犬トレーニングコースがあり、多くのスケボー犬を育ててきた。スケボー犬の協会を作り、大会も開催している。
2026年1月21日には2代目となるイングリッシュコッカースパニエルの男の子「コーダ」を迎え、生後2ヶ月でスケボー犬になり、現在パートナードッグとして働いている。今後は2代目コーダと、先代コーダの軌跡を辿りながらも新しいことに挑戦していきたいと語った。



