第51期囲碁名人戦七番勝負第2局(朝日新聞社主催)は3日午前9時に再開された。先勝した一力遼名人(29)に対し、挑戦者の芝野虎丸棋聖(26)が連勝を狙うのか、反撃に出るのか。頂上決戦の第2ラウンドをタイムラインで詳報する。
舞台は静岡県伊豆市の旅館「東府やResort&Spa-Izu」。立会人は山下敬吾九段(47)、新聞解説は関航太郎九段(24)、ネット解説は平田智也八段(32)。持ち時間は各8時間で、1日目の消費時間は黒番の芝野挑戦者が5時間18分、白番の一力名人が2時間19分だった。
1日目は名人が優勢に
立ち上がりから白番の名人が好調に打ち進め、手が進むほどに黒番の挑戦者が長考を重ねる展開となった。午後5時37分、挑戦者が封じた97手目は1日目最長の1時間12分を要した。両者の消費時間の差は3時間に開き、挑戦者の苦悩が表れている。
序盤は両者快調なペースで手が進んだが、挑戦者の左下黒49が問題だったか。隅の白を脅かす意図だったが、名人は白50の一手で間に合わせ、下辺白52と黒模様の削減に向かったのが機敏だった。素直に受けては甘いと見た挑戦者は黒59から攻勢に出たが、白60と下辺を破られ、双方の陣地の均衡が崩れた。
挑戦者の反撃の手はあるか
攻撃対象だった下辺の白は簡単に中央に進出して名人優勢に。局面打開を図る挑戦者は黒95と上下の白を分断して勝負に出た。名人は白96と下方の白の一団を安定させて、挑戦者が次の手を封じた。
解説の関航太郎九段は「白には打ちたい手が次々に浮かぶのに、黒は一手一手が難しい。流れは名人にあり、挑戦者はどこか誤算があったかもしれません。現局面で黒は上辺の2個の白石を攻めて勝機を捉えるしかありません」と話した。
持ち時間各8時間のうち、消費時間は名人2時間19分、挑戦者5時間18分。3日午前9時に再開し、夜までに終局の見込み。



