ビジネスと人生は絶望に満ちている。努力次第で天才メッシと互角に戦えると世に示すロナウド…だが、その「努力を続ける才能」こそが絶望するほどすごかった。文学紹介者の頭木弘樹氏が、NHK「ラジオ深夜便」の人気コーナー「絶望名言」で語った内容を紹介する。
メッシとロナウド、才能と努力の象徴
才能と努力というテーマについて考えるとき、私はいつもサッカー選手のリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドを思い出す。どちらにも熱狂的なファンが存在し、どちらが世界一かという論争は20年近く続いている。世界で最も人気のあるスポーツであるサッカーで、頂点に立ったのがこの2人だ。毎年、最も活躍した世界最高の選手に贈られるバロンドール賞は、2008年から2017年までメッシとロナウドのいずれかが受賞した。その後、メッシはさらに3度の受賞を果たしている。
成績比較:メッシが優勢もロナウドに軍配の項目も
成績を比較すると、多くの項目でメッシが上回るが、キャリア通算得点数などロナウドのほうが勝っているものもある。メッシの才能は誰もが認めるところで、「神の子」とさえ呼ばれている。ロナウドももちろん才能はあるものの、メッシには劣るという意見が多い。それでも、ロナウドが常にメッシと比較されるほどの活躍を続けられているのは、並外れた努力によるものだ。
頭木氏は「WHOOP Podcast」2024年5月15日のインタビューで、ロナウドの努力の一端を紹介している。ロナウドは酒もコーラも飲まず、水だけを飲むことで知られる。食事やトレーニングにも徹底的にこだわり、その規律正しさは伝説的だ。
努力を続ける才能こそが絶望的
頭木氏は、ロナウドの「努力を続ける才能」こそが、むしろ絶望的にすごいと指摘する。普通の人なら挫折しかねない厳しい自己管理を、何年も継続できる能力は、まさに天才的である。ロナウドは努力によってメッシと互角に戦えることを証明したが、その努力自体が並外れた才能の証なのだ。
ビジネスの世界でも同様で、天才的なひらめきを持つ人もいれば、努力で成果を積み上げる人もいる。しかし、努力を継続する力そのものが、一つの才能であることをロナウドは教えてくれる。



