精神科医が教える「人生迷子」からの脱出法:自分軸で生きるための処方箋
精神科医が教える「人生迷子」からの脱出法

精神科医Tomy氏は、自身の著書『人生迷子 -立ち止まったときの処方箋-』の中で、「人生迷子」と呼ばれる状態にある人々に向けて、自分軸で生きるための具体的な方法を提案している。仕事や生活は一見順調でも、どこか満たされず「このままでいいのか」と不安を抱える人々は、決して立ち止まっているわけではなく、「自分仕様に人生を最適化するための大切な準備期間」にいるという。

「自分軸」とは何か?

「自分軸」という言葉はTomy氏の造語ではないが、人生を生きやすくするための重要な概念だと説明する。Tomy氏が定義する「自分軸」とは、自分が納得した行動を選ぶ生き方のこと。人は毎日、何をするか、何をしないか、どちらを選ぶかといった多くの選択を迫られるが、その際に「ちゃんと自分が納得しているか」を基準に選ぶことが重要だと強調する。

たとえ結果が思うようにいかなかったとしても、自分で納得して選んだ答えであれば、後悔は必要以上に長引かない。「ダメだったな。じゃあ、次はこうしよう」と、次の行動につなげていくことができると述べている。

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他人軸で生きる難しさ

多くの人が陥りがちなのが「他人軸」での生き方だ。特に「あの人に嫌われたくない」という思いから、自分の意志よりも他人の期待に応えようとする傾向がある。Tomy氏は、こうした他人軸での選択は、たとえ良い結果を得たとしても、自分自身の満足感や納得感が得られにくいと指摘する。

また、SNSなどを通じて他人の華やかな生活を目にする機会が増えた現代では、「まわりと比べて自分だけ変わっていない」「自分だけ取り残されている」という不安が生じやすい。Tomy氏はこのような比較の癖が、人生迷子に陥る大きな要因の一つだと分析している。

「距離のある人」として見る

Tomy氏は、他人と比較する癖から解放されるための方法として、「距離のある人」として見ることを提案する。具体的には、他人の成功や幸せを自分と直接比較するのではなく、単に遠くの出来事として捉えることで、感情的な影響を軽減できるという。

また、自分自身の価値観や目標を明確にすることも重要だと説く。自分が本当に大切にしたいことは何か、どんな人生を送りたいのかを考えることで、自然と他人軸から自分軸へとシフトできるとしている。

「比較する癖」から脳を解放する

Tomy氏によれば、比較する癖は脳の習慣であり、意識的に変えていくことができる。そのためには、まず自分がどのような場面で比較してしまうのかを認識し、そのたびに「今、自分は他人と比べているな」と気づくことが第一歩だ。その後、自分の内側に注意を向け、自分が納得できる選択を積み重ねることで、徐々に比較癖は薄れていくという。

さらに、Tomy氏は「人生の停滞期」を否定的に捉える必要はないと強調する。この期間は、自分自身を見つめ直し、本当に大切なものを見極める貴重な時間であり、次のステップに進むための準備期間として積極的に活用すべきだと述べている。

『人生迷子 -立ち止まったときの処方箋-』では、こうした考え方に加え、具体的な行動プランや実践的なアドバイスも多数紹介されている。精神科医として多くの患者を診てきたTomy氏の知見は、人生に迷いを感じるすべての人にとって、一つの道しるべとなるだろう。

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