直木賞作家・角田光代が50代でパソコン教室に通った切実な理由
角田光代が50代でパソコン教室に通った理由

直木賞作家の角田光代さんが50代でパソコン教室に通った経験を、臨床心理学者の東畑開人さんとの対談で明かした。東畑さんの著書『ミドル・エイジ・ビギンズ』(KADOKAWA)からの一部紹介。

「この仕事一本では食べていけない」と本気で思った

角田さんは「50代になって、この仕事一本では食べていけないと本気で思い、パソコン教室に通った」という。小説一本の不安から、新たなスキルを身につけようとしたのだ。

書きたいこと=考えたいこと

東畑さんが「書きたいことというのは常にあるんですか?」と問うと、角田さんは「この時期(40代になった頃)はありましたね」と答えた。出版社からの依頼で順番が決まっており、常に3、4個先まで書きたいことがあったという。

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角田さんは「考えたいことがある、に近い感じですね。たぶんそれが小説のテーマなんです」と説明。例えば『八日目の蟬』では母性について、『ひそやかな花園』では人工授精について考えたい気持ちがあったと語った。

考えたいことは無限ではない

東畑さんは「カウンセリングとは何か」という大学院以来の問いについて、20年かけて答えを出したと述べた。しかし「書き終わった虚脱感と達成感」から「もう終わったな」という気持ちになり、「考えたいことって、無限にあるわけではないのだな」と感じたという。角田さんが次々と考えたいことが出てくることに驚きを示した。

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