精神科医のTomy氏は、人生において他人と自分を比較してしまう悩みを抱える人々に向けて、その盲点と解決策を提示している。同じ年齢や性別、仕事であっても、細かく見れば必ず違いが存在する。たとえば結婚を目指す友人同士でも、理想の結婚相手や結婚像は人それぞれ異なる。結局のところ、人は皆違う存在であり、他人の人生を生きることはできない。だから比較すること自体に意味はないとTomy氏は指摘する。
SNSがもたらす無限の比較材料
現代ではSNSの普及により、同年代で華やかに見える人々をいくらでも見つけられるようになった。脳にとっては比較材料が無限に存在する状態であり、それがモヤモヤした気持ちを引き起こす原因となっている。しかし、人生という観点から見れば、他人の人生を自分が生きることはできないし、自分の人生を他人が生きることもできない。同じ土俵にいないものを比べて落ち込む必要はないとTomy氏は強調する。
比較の使い方を変える
では、どうすればよいのか。Tomy氏は「他人を比較対象として扱うのをやめてください」と明確に述べる。完全に比較をやめるのではなく、比較の“使い方”を変えることが重要だ。具体的には、同列に比べるのではなく、「距離のある人」として見ることを提案する。
たとえば、尊敬できる先輩や、生き方が好きな人、偉人や全く別の世界で活躍している人を思い浮かべてほしい。こうした人たちと比較しても、あまりモヤモヤしないのではないだろうか。それは「比較」ではなく、「憧れ」や「目標」として処理されるからだ。
違いに注目する
もう一つ重要なのは、共通点ではなく「違い」を探すこと。他人と自分はそもそも異なる人間であり、違いを見つけることで比較の無意味さに気づきやすくなる。SNSでキラキラした投稿を見ても、それは他人の人生の一部であり、自分と比べる対象ではない。
Tomy氏は「最終的には、みんな違う人間なのです。他人は自分の人生を生きられないし、自分も他人の人生は生きられない。だから比較する意味はない」と語る。同級生や同僚とつい比べてしまうが、たまたま同じ学校にいたから同級生で、たまたま同じ時期に入社したから同僚に過ぎず、それ以上の意味はないという。
人生迷子からの脱出法
人生に迷いを感じたときこそ、他人との比較を手放し、自分自身の目標や憧れに目を向けることが大切だ。比較する代わりに、憧れる人を目標にすることで、前向きなエネルギーに変えることができる。Tomy氏のアドバイスは、多くの人が抱える「もういい年齢なのに、自分だけ…」という焦りや不安を和らげるヒントとなるだろう。



