比嘉愛未、松島聡のピュアさに感動「本気の人」ドラマ『ファーストクライ』共演
比嘉愛未、松島聡のピュアさに感動「本気の人」

「目線が合わない、新しいインタビュースタイルですね(笑)。慣れるまで、しばらくニヤニヤしちゃっていたらごめんなさい」――番組冒頭、キャプテン・オオサワをじっと見つめながら、苦笑交じりに語る比嘉愛未。穏やかで優しい空気感と、柔軟で細やかな気配りや言葉選びが印象的だった。この日は、謎のライターがゲストの出演番組やプライベートを直撃する『ライターズ!』(日本テレビ系、19日深夜1時35分)の収録が行われた。

主演ドラマ『ファーストクライ』で産婦人科医役

比嘉は、毎週水曜午後10時から放送中の水曜ドラマ『ファーストクライ 母子救命救急班』で主演を務めている。自身が演じる光井明希について、「カンボジアの産婦人科病院で医療経験を積んだ、凄腕の産婦人科医です。類まれなるスキルを買われ、日本屈指のセレブ病院・聖フィオナ病院に迎え入れられた役どころ。とにかく、目の前の命を救うことに全身全霊で向き合う、情熱のあるキャラクターです」と説明する。

第1話では未受診妊婦による産み逃げ、第2話では同僚の永坂海斗(松島聡)の過去が明らかになるなど、物語が動き出している。第3話の放送を目前に控え、比嘉はこれまでの撮影を振り返った。

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「(撮影前に産婦人科医の先生方とお会いして)近年、産婦人科が逼迫していることを知りました。そういう現実を知り、作品を通じて少しでも大変な現状を知ってもらいたいという気持ちが強まりました。命に対する向き合い方もそうです。光井は『一人にしませんから』と言うのが口癖で、常に妊婦に寄り添うんです。本作では見捨てない、支えてあげたいという愛情がつぶさに垣間見えるので、今後も演じる人間としてそういった部分を大事にしたいと思っています」

医療ドラマへの真摯な向き合い方

芝居とはいえ、出産や命をテーマに真摯に向き合うことは心身ともに大きな疲弊を伴う。比嘉は「フィクションではありますが、特にオペシーンは自分でもわからないぐらい、ある種の“ゾーン”に入るといいますか。オペ室でメスを手にした瞬間から、自分の中ではもう舞台なんですよね、絶対に降りられない舞台。その時間は不思議とお芝居であることを忘れるくらい『目の前の母子を救命するんだ!』という正義感に燃えた感情になるんです」と語る。

比嘉はこれまで多くの医療従事者の役を演じてきたが、今作の産婦人科医は少し違うという。「これまでは途絶えてしまいそうな命をつなぎ止める役割でしたが、今回はお母さんのお腹の中で生きていた命を、改めてこの世界に迎え入れる手助けをする。だからこちらが何とかするというよりも、赤ちゃんとお母さんの力が大事になるので、助け方がちょっと違いますね。へその緒を切った瞬間から一人の人間の人生が始まると考えると、今作では毎話考えさせられていますし、自分自身の生き方も見つめ直させてもらっています」

プライベートのご褒美はビールとおつまみ

劇中で光井がお酒とつまみを楽しむシーンも見どころの一つ。比嘉のプライベートでのご褒美メシについて尋ねると、「少なからず、光井の影響があると思います」と続ける。「お仕事の後にいただくビールが大好きです。もともとお酒は好きでしたが、今作で光井明希を演じたことで、より拍車がかかったように感じます。自宅のキッチンが居心地良くて、冷蔵庫にある余った食材でおつまみをちょこちょこ作りながら飲む時間が一番幸せです。落ち着いたら映画を見たりしています」

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第3話の見どころと今後の展開

第3話の見どころを含め、今後の展開について比嘉は次のように語る。「光井としてはもう一人、麻酔科医の藤堂直樹(岡部たかし)先生を、どうしても仲間に引き入れたいんです。医療スキルがピカイチなので、オペではすごく頼りがいがある。でもその反面、不良中年で皮肉屋というクセのある性格で一筋縄ではいかない……。3話では藤堂に味方になってもらうべく光井もいろいろ奮闘する中、彼の知られざる過去がどんどん明らかになっていきます。どの回もグッとくるんですが、3話は特に、出産以外の部分にもフォーカスされていて、観る人が当事者となって考えさせられる内容になっています。ぜひ楽しみにしてください!」

共演者への感謝と感動のエピソード

インタビュー後半では、ドラマを彩るキーマン5人について語った。まずはバディの永坂を演じる松島聡について。「初共演で、お会いしたのも初めてでした。ただ個人的にタイプロ(=『timelesz project』)を観ていたので、その時に感じた候補生たちへの気遣いや誠実な振る舞いがすごく印象に残っていました。いつかご一緒できたらなと思っていたら、こんなにも早く実現して。撮影が始まって2カ月近く経ちますが、彼のピュアさに日に日に感動することばかりです。とにかく一生懸命ですし、役に対しても誠実。一番驚いたのは、この作品に入る前に、松島さん演じる永坂の故郷は長野県の設定なのですが、わざわざ長野へ行ってキャラクターの趣味に合わせて山登りをしたり、最終的に善光寺を参拝して、私のためにお守りをもらってきたりしてくれたんです。とにかく“本気の人”。だから、一緒にいるとすごく自分を成長させてくれて、知らない自分を目覚めさせてくれます」

第3話のキーパーソンである藤堂を演じる岡部たかしについては、「岡部さんとお芝居する時って、お芝居していることを忘れる瞬間が多々あるんです。こちらの感情を、私が想像していたものとは違った形で受け取ってくれたり、逆に予期していなかった球を投げ込んでくれたりすることも。キャッチボールをしていたら、いつもと違う変化球が来たら面白いじゃないですか。そういう言葉のセッションがすごく楽しくて。それによって役者として日々刺激をいただいています」と述べた。

羽鳥美咲を演じる徳永えりについては、「プライベートでも仲良くさせてもらっていて、今回は親友役です。共演するのは2回目。めちゃくちゃ久しぶりだったこともあり、現場で会った瞬間に私、うれしくて泣いちゃったんですよ。そんな私を見てえりちゃんが『なんで泣くのよ(笑)!』って爆笑してて。私にとってはお母さんのように、甘えられる存在。今作でえりちゃんが羽鳥を演じてくれることで、光井の医師としての姿だけではない、素顔の部分も彼女が引き出してくれました。ちなみに2人だけでのシーンは、わりと素の比嘉が出ています(笑)」と明かした。

ベテラン女性俳優の山村紅葉と真矢ミキについても言及。山村紅葉とは初共演で、「紅葉さんは、実際にお会いしたら本当に魅力的で、常に自然体な方。紅葉さんが演じる倉田が一言発するだけで、物語がぐっと締まるんです。紅葉さんにしか出せない表現があって役にぴったり。最初にお会いした時に『モミちゃんって呼んでね』っておっしゃっていたのですが、最初はなかなか呼べませんでした。でも最近はあまりにも大好きすぎて、『モミちゃん』と呼ばせていただいています」と笑顔で語った。

真矢ミキとは12年前の舞台『真田十勇士』で初共演し、昨年再会、今作で3回目の共演となる。「ご縁がない人もいらっしゃる中で、これだけご一緒する頻度が高いこと自体が光栄です。何より、私自身が真矢さんの大ファン。とにかくめちゃくちゃかっこいいんです。所作や話し方、物事の捉え方、たたずまいなど全てにおいて素敵で。真矢さんがその場にいらっしゃると、バーンと発光しているように感じるくらい華やかなオーラがあるんです。俳優としてだけでなく、一人の女性として、すごく憧れます」

「ファーストクライ」に込めた思い

最後に、比嘉はドラマの見どころをフリップに書いた。そこには「ファーストクライ」の文字。「まさにこれに尽きるなと。赤ちゃんの産声を聞くために全ての医師はもちろん、妊婦さんやご夫婦、ご家族などのヒューマンドラマが紡がれていくわけです。私自身も撮影現場では、赤ちゃんの産声を聞けるまでは、呼吸が止まるんじゃないかと思うほど張り詰めているのですが、無事に泣き声が響いた瞬間の得も言われぬ多幸感や安堵感は、言葉にならないくらい尊いです。このドラマでも、“ファーストクライ(産声)”をたくさんの人に聞いてもらいたいですし、新たな命の誕生の瞬間、また命に対して真摯に向き合う人たちの姿を通し、たくさんの想いに浸っていただきたいです」

取材の模様は、19日深夜放送の『ライターズ!』(日本テレビ系、日曜深夜1時35分)でも見ることができる。