世田谷の枝豆、収穫当日に居酒屋で提供 地産地消の新たな取り組み
世田谷の枝豆、収穫当日に居酒屋で提供 地産地消の取り組み

東京都世田谷区の住宅街の畑で収穫された枝豆が、当日中に居酒屋で提供される「地産地消」の取り組みが行われている。23区で最大の約93万人が暮らす世田谷区ならではの試みだ。

JAと飲食店が業務提携

JA世田谷目黒の管内では、組合員の高齢化や人手不足で農地の維持が課題となっている。JA世田谷目黒は、都市農業への理解促進を図ろうと、渋谷などで飲食店を展開する「エヌイーエス」(NES、港区)と業務提携した。

JA側は組合員が管理できない区内の畑を借り受け、栽培・管理を担う。NESは社員が4月に種まきを行い、7月2日には同区用賀の畑で、JA職員らと約1500株を収穫した。

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収穫した枝豆を約50店舗に直送

収穫された枝豆は、NESが展開する居酒屋約50店舗に直送され、当日中に客に提供された。東急田園都市線・三軒茶屋駅近くの居酒屋「なかなおり」で枝豆を味わった神奈川県大和市の藤本日菜子さん(26)は、「冷凍とは違い、甘くてとてもおいしい」と新鮮な味に感激していた。

JA世田谷目黒の経営管理委員会の河原正幸会長は、「取り組みを通じて都内の農業について知ってもらい、次の担い手へとつなげていけたら」と期待する。NESの山口義成代表取締役(64)は、「居酒屋は1次産業の努力の上に成り立っている。東京の農家と手を携え、従業員や消費者をつなげていけたら」と語る。

今冬に大根栽培も計画

取り組みは今後も継続される予定で、今冬には第2弾として大根の栽培が計画されている。地元で採れた野菜の味を堪能し、農業への関心も高まる――。都市農業の新たな可能性を秘めた試みとして注目される。

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