野田宇太郎の「文学散歩」企画展、小郡で開催中
野田宇太郎の「文学散歩」企画展、小郡で開催中

福岡県小郡市出身の詩人・野田宇太郎(1909~84年)が創った「文学散歩」の軌跡を紹介する企画展が、同市大板井の野田宇太郎文学資料館で開かれている。12月14日まで。

「文学散歩」のジャンルを確立

野田は同県三井郡立石村松崎(現・小郡市松崎)に生まれた。戦争や戦後の経済的発展で風化していく文学的遺産を発掘、記録するため、1951年に「新東京文学散歩」を新聞で連載。文庫版がベストセラーとなり、文学作品の舞台や作家ゆかりの地を訪れて作品の背景などを考察する「文学散歩」のジャンルを確立した。調査執筆のために移動した距離は10万キロ(地球2・5周分)に及ぶ。

約100点の資料を展示

企画展では、当時掲載された新聞、原稿など計約100点が並ぶ。同資料館の高木恵専門員は「新聞から始まった文学散歩がラジオで放送されたり、文庫になったりして広がったことを知ることができる」と話している。

午前10時~午後6時(金曜は午後8時まで)。水曜休館で入館無料。11月22日には市文化会館小ホールで、文学散歩を研究する岡野裕行・皇学館大教授の記念講演会も予定されている。問い合わせは同資料館(0942・72・7477)へ。