イングランド・プレミアリーグのクリスタルパレスに所属する日本代表・鎌田大地が、第105回全国高校サッカー選手権大会の応援リーダーを務めることが22日、発表された。鎌田は京都・東山高校の1年時に選手権地区大会決勝を経験したが、全国大会出場の夢はかなわなかった。卒業後は当時J1リーグのサガン鳥栖に加入し、5月にJ1初出場。65試合13得点の活躍を経て、20歳でドイツ・フランクフルトへ移籍した。
欧州での飛躍と日本代表での活躍
フランクフルト1年目は出場機会に恵まれず、翌年はベルギー・シントトロイデンへレンタル移籍。34試合15ゴールと大ブレイクし、1年でフランクフルトへ復帰した。2021-22シーズンにはUEFAヨーロッパリーグ無敗優勝に貢献し、自身も5ゴールを記録。この活躍が2022年FIFAワールドカップ・カタール大会の代表選出につながった。その後イタリア・ラツィオへ移籍し、フランクフルト時代に共にヨーロッパリーグ優勝を経験したグラスナー監督(当時)率いるクリスタルパレスへ加入。中盤での高い戦術的貢献でチームの中心として存在感を示している。
日本代表としては今夏のFIFAワールドカップに2大会連続で出場。第1戦のオランダ戦で同点ゴール、第2戦のチュニジア戦でも先制点を決め、2試合連続ゴールを記録した。
鎌田大地のコメント全文
鎌田は応援リーダー就任にあたり、高校時代の経験や現在のプレーの原点について語った。
「人生の中で一番サッカーに打ち込んだ時間であり、一生の友達もできた、本当に濃くて貴重な3年間でした」と振り返り、高校1年生の選手権地区大会決勝で決定機を外した際、先輩たちが「来年からお前が引っ張っていくんだぞ」と声をかけてくれたことが責任感につながったと明かした。
また、「高校時代は、10メートル間隔で後輩たち5人に並んでもらって突破するドリブル練習や、重りをつけての坂道ダッシュなど、『自分以上にやっている選手はいない』と思えるまで練習し、それが確固たる自信につながっていました」と練習への姿勢を語った。
ワールドカップでは「チームのために自分が犠牲になってでも役割を全うしなければならない」場面で高校サッカーの経験が生きたとし、「ワールドカップで生まれるチームの一体感は、高校サッカーの空気感と非常に似ている」と感じたという。
高校生へのメッセージとして「1日1日を無駄にせず、今いる仲間と一緒にサッカーができる幸せをかみしめてピッチに立ってください」と呼びかけ、「『人生を照らすのは特別な才能じゃない。最後まで諦めないその一瞬』です。特別な才能がなかった自分自身も、愚直に練習を重ねてここまで来ることができました」とエールを送った。
日本テレビプロデューサーのコメントと歴代応援リーダー
日本テレビスポーツ局プロデューサーの戸田聖一郎氏は「鎌田選手は高校1年時の地区大会決勝で敗れ全国大会出場を逃しましたが、それを機に努力を重ねて卒業後はサガン鳥栖、さらに欧州へと躍進。欧州タイトルの獲得や2度のワールドカップ出場、そして今夏のワールドカップでの2試合連続ゴールと、今や日本代表をけん引する存在となりました」と評価した。
その上で「『全国に出られなかった少年』から自力で世界最高峰の舞台へと駆け上がり、自らの挫折を『今の自分をつくる強固な礎』と言い切る鎌田選手の存在は、夢破れたすべての選手たちにとってリアルで希望に満ちた道しるべとなります」と就任理由を説明した。
第105回全国高校サッカー選手権大会は12月28日に開幕し、2027年1月11日に決勝戦が行われる予定。
歴代応援リーダーは、第81回大会の小野伸二から始まり、第100回大会では林大地、前田大然、旗手怜央、上田綺世が務めた。第105回大会で鎌田が務める。



