ビートルズ初来日、警備体制は異例の規模
1966年6月29日、ビートルズが初来日を果たした。当時の日本では、彼らの長髪や音楽は「野蛮」「不良」と大人たちから嫌悪されたが、若者の熱狂は凄まじく、警備には約3万5000人の警察官が動員された。東京・武道館での公演は、後に日本の音楽シーンに計り知れない影響を与えることになる。
マッシュルームヘアがもたらした自由な美意識
ビートルズのマッシュルームヘアは、当時の「男らしさ」の固定観念を揺るがし、性差にとらわれない自由な美意識を若者に提示した。彼らの音楽は人種や階級、世代の壁を超え、誰もが楽しめるオープンな文化へと広がった。この平和的な「NO」の突きつけ方は、怒りや暴力ではなく、多くの若者の心に火を灯した。
若者をひとつにしたビートルズのメッセージ
ビートルズのメッセージは、あらゆる壁を溶かし、世界を網羅する電波に乗って広がった。気持ちのいい音とリズムは若者を求心し、内からあふれるエネルギーを鼓舞。それが後の平和運動や学生運動へと昇華していく原動力となった。
ビートルズ文化博物館の開設
岡本さんもまた、その新しい風に心揺さぶられた一人だ。彼は「ビートルズの素晴らしさを後世に伝えたい」という思いを強くし、50年後の2016年5月、兵庫県赤穂市に「ビートルズ文化博物館」を開設した。後編では、ビートルズエバンジェリスト(伝道師)となった岡本さんの軌跡を紹介する。



