ソニー・ミュージックレーベルズは23日、東京都内で新たな女性アイドルグループ「青葉坂46」のオーディション応募者を集めたセミナーを開いた。合格者は、青葉坂46として1年間、活動した後に、乃木坂46、櫻坂46、日向坂46の各グループに配属される。
センター経験者6人が登壇しエール
セミナーには、配属先の3グループからセンター経験があるメンバー計6人が登壇。競合するアイドルグループの台頭も著しい中、合同オーディション出身の乃木坂46の賀喜遥香さんや櫻坂46の森田ひかるさんらが、未来の後輩にエールを送った。
2度目の合同オーディション
乃木坂46などの「坂道シリーズ」が合同でオーディションを開催するのは2018年以来、2度目。前回は12万9182人の応募から、39人が選ばれた。うち21人は18年中にデビューし、配属に至らなかった合格者は「坂道研修生」としてレッスンを重ね、20年2月に14人が遅れてお披露目される形となった。
新しく青葉坂46が結成されることで、合格後の活躍機会が約束されるとともに、活動期間も1年間と決められ、正式加入までの見通しが立ち、〝同期〟の間で生まれていたデビュー時期の差もなくなる。合格者は、青葉坂46を経て、乃木坂46の7期生、櫻坂46の5期生、日向坂46の6期生のいずれかとして活動する。
担当者が狙いを語る
青葉坂46の担当者は、オーディション開催の狙いについて「坂道シリーズとして、乃木坂46は14周年を迎える中、新しい良いメンバーを迎えるにはどんどん新しいチャレンジをしていかないといけない」と説明。これまでのオーディション募集で最も反響があったといい「個性のあるメンバーに来てほしい。今回は坂道合同で間口が広いので、ダンスや歌が好きな人はもちろん、そうでなくても少しでも興味があったり、アイドルって楽しそうだなと思ったりする人にも応募してほしい」と話した。
「転生アイドル」もフラットに審査
坂道シリーズでは、前回の合同オーディションから8年がたち、センターやキャプテンを務める出身メンバーの卒業発表も相次ぐ。2018年当時は、乃木坂46の3シングル、欅坂46(現櫻坂46)の2シングル(現日向坂46、けやき坂46の楽曲含む)がミリオンヒットを記録するなど、アイドルシーンを席巻したが、現在では、指原莉乃さんプロデュースの=LOVE、「KAWAII LAB.」(カワイイラボ)所属のFRUITS ZIPPERなどの台頭も著しく、事務所間での人材獲得競争が厳しさを増している。
セミナーの合間に囲み取材に応じた日向坂46の大野愛実さんは、坂道シリーズと他のアイドルとの違いについて「卒業や加入が繰り返されるのが大きな違い。少し残酷な言い方かもしれませんが、期限があるというか、メンバー同士初めて会ったときからいつか別れてしまうという事実を分かっている」と分析。その上で、「だからこそ生まれる絆や、別れるときの心の揺れ動きが積み重なって、坂道シリーズのパフォーマンスだったり、メンバーの皆さんの人柄だったりが作られているんだろうなと思う。タイムリミットがある関係だからこそ芽生える感情をこれからも大切にしていけたら」と、坂道シリーズの魅力を語った。
水面下では、AKB48の22期生がお披露目待ちで、≠MEのオーディションも進んでいる。アイドル業界では、「転生アイドル」と呼ばれる他のグループで活動歴のあるメンバーがセカンドキャリアとして成功する例もある。青葉坂46の担当者は「応募要件さえ満たしていれば、フラットに審査する。坂道シリーズにも実際に(他のグループで活動歴のあるメンバーが)何人もいる」と話した。
学業との両立、一度は諦めるも…
坂道シリーズでは近年、乃木坂46に慶応大生、櫻坂46に京都大生、日向坂46には早稲田大生が在籍。大学受験で休業、飛行機通学をしていたケースもあり、修学の手厚いサポートは差別化要因になっている。浪人を経て東京芸大に在学する乃木坂46の池田瑛紗さんは加入時、大学進学を諦めるという話をスタッフにしたところ「学業と乃木坂46の活動を両立してほしい。それが自分自身の力になるし、未来につながると思う」と助言されたという。その言葉が受験勉強を続ける決断の後押しになったといい「不安に思わず、勇気を持って(グループ活動とやりたいことの両立を)やってほしいなと思います」と話した。
合同オーディションならではの魅力
前回の合同オーディションで欅坂46(当時)に加入した森田さんは、今回共に登壇した賀喜さんと日向坂46の上村ひなのさんと同期。2人と目を合わせながら「同期たちが(ライブなどで)頑張っている姿を見ていつもすごく刺激をもらっている。合同オーディション出身でよかったなと思います」と笑顔を見せた。
上村さんは「同期がいるんだという安心感からここまで活動できたというのもある。自分のグループだけじゃない仲間がたくさんいる感覚があり、本当に合同オーディションで合格できてよかったなと思う」と振り返る。賀喜さんは「私たちは本当にここに来てよかったなと思っています。自分の人生を自分の手で選ぶことができて後悔は何もしていません。青葉坂46、そして私たちの3坂道グループに来てくださることを心から待っております」と呼びかけた。
9月17日には名古屋市(愛知県)、18日には大阪市で同様のイベントが開かれた。各地のセミナーでは、現役メンバーのトークショーのほかに、オーディション用写真の模擬撮影を実施。特典として、参加者の一部には1次の書類審査を免除するシード権が与えられる。
青葉坂46のオーディション応募は、公式サイトで10月8日まで受け付けている。応募資格は、12〜20歳の女性で、正規メンバーに選ばれた場合には、速やかな上京、在住が必要。書類、オンライン、対面での審査を経て、最終合宿審査が12月27〜29日の3日間、開かれる予定となっている。



