「空気の彫刻」リブシェ・ニクロヴァー作品、館林美術館で展示中
「空気の彫刻」ニクロヴァー作品、館林美術館で展示

チェコを代表するデザイナー、リブシェ・ニクロヴァー(1934~81年)がデザインした「膨らむおもちゃ『水牛のホウコラ』」(1985年)が、県立館林美術館で開催中の「チェコのおもちゃとデザイン」展で展示されている。

空気の張りを活かした造形

本作は赤色のビニール素材で作られた、空気で膨らむおもちゃ。左右へ大きく反り上がる角と、植物の葉のようにすぼまった耳、前方に突き出た幅広の頭部が、水牛の特徴を的確に造形化している。空気を入れた際の張りを動物の肉厚な質感へと巧みに変換し、最小限のパーツで水牛の力強さを表現した作品で、まるで空気の彫刻と呼ぶべき完成度だと評価されている。

プラスチックが「夢の素材」だった時代

ニクロヴァーは工業化の進展によりプラスチックが「夢の素材」として期待を集めていた時代に、ファトラ社などで数多くのおもちゃをデザインした。膨らむおもちゃは軽量で安全性に優れ、空気を抜けばコンパクトに収納できるなど、日用品としての機能性と彫刻的な造形美を兼ね備えていた。

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国際的な評価と収蔵

この優れたデザインは国際的にも高く評価され、他のキリンやゾウの膨らむおもちゃとともに、ニューヨーク近代美術館(MoMA)などに収蔵されている。同展ではこうした作品を実際に鑑賞することができる。

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