今年の漢字は「鼬」?校閲記者が2年連続動物の漢字を大胆予想
今年の漢字は「鼬」?校閲記者が2年連続動物の漢字を予想

2026年も残り2カ月ほどとなったが、「今年の漢字」は何になるだろうか。校閲記者が僭越ながら予想してみる。昨年は「熊」だったため、2年連続で動物を表す漢字である「鼬(いたち)」はどうだろうか。

災害続きの1年、再起を目指す地域に追い打ち

今年は自然災害の色が濃い1年だったように思う。まず7月に熊本地震が発生した。熊本はちょうど10年前にも大地震に見舞われており、復旧途中の熊本城にも再びダメージを与えた。

8月以降は列島を霖雨(りんう=長雨)が襲う。石川県では、車軸を流すような大雨によりJR七尾線の線路の土台が流され、一部区間で当面の運行停止を強いられた。筆者は8月30日に同線の観光列車「花嫁のれん」の乗車予約を取っていたが、キャンセルとなり旅程の変更を余儀なくされた。この列車は、令和6年能登半島地震の被害を乗り越えて今年3月、一部の運行を再開したばかりだっただけに、陸と空からの相次ぐ陵虐は寒心にたえなかった。

千葉豪雨と名古屋の教訓

極め付きは千葉豪雨だ。短期間に千葉県内のコンビニが、一再ならず何度も水没していた衝撃的な光景は頭を離れまい。つまり、今年の災害の多くは、期間の差はあれど、以前受けた災害からの再起を目指す地域にさらに打撃を与えるという「鼬ごっこ」の様相を呈していたのだ。

ただし、鼬ごっこといっても全く同じ被害の繰り返しではない。実際、9月に豪雨に襲われた名古屋では、26年前に起きた東海豪雨を教訓に排水能力を強化しており、今回の豪雨による影響の長期化を免れた。名古屋で働く友人は、千葉豪雨での車のアンダーパス事故を受けて会社から脱出用ハンマーが支給されたという。

「花嫁のれん」復活、投票は12月9日まで

前述の「花嫁のれん」は今月3日、2年9カ月ぶりに能登半島地震前の運行体制への復活を遂げたと聞く。自然と人間の鼬ごっこの狭間で学び得たことを後世にどう生かすかが肝要だ。

漢検協会は今月15日から今年の漢字のウェブ応募を開始した。締め切りは12月9日まで。みなさんも「鼬」に投票してみてはいかがだろうか。筆者も今さっき投票してみた。(来)