USJが世界一きれいな理由と「察する力」が生む沼るファンの秘密
USJが世界一きれいな理由と「察する力」が生む沼るファン

東京ディズニーリゾートとユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)がなぜこれほど多くの熱狂的なファンを獲得できたのか。テーマパークコンサルタントの清水群氏は、その理由を日本独自の文化と哲学に求めている。清水氏によれば、両パークの成功は単なるエンターテインメント施設の提供にとどまらず、「沼るファン」を生み出すための仕組みが日本社会の土壌に深く根付いていることに起因するという。

国際会議で浮かび上がる日本の強み

ユニバーサル・スタジオでは年に1回、各国のパークが持ち回りで会場となる国際会議が開催される。世界中のユニバーサル・スタジオの担当者が集まり、会議だけでなくアトラクションやイベントも体験する機会だ。清水氏によると、USJがホストを務める際、海外の担当者から必ずといっていいほど2つの驚きの声が上がるという。

一つ目は「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、世界のユニバーサル・スタジオの中で一番きれいだ(清潔だ)」という点。二つ目は「日本のスタッフは、なぜあんなにもゲストのことを察することができるのか」という点だ。この「清潔さの徹底」と「察する力」こそが、日本におけるテーマパークの成功を支える日本ならではの要素だと清水氏は強調する。

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世界観と日本文化の掛け合わせ

ディズニーやユニバーサル・スタジオが持つ「世界観を構築する圧倒的なパーク設計力」という土台に、日本人の持つ「細部へのこだわり」と「察する力」という磨き上げられた文化的な強みが掛け合わされたことで、両社は日本で特筆すべき大成功を収め、沼るファンの強固なコミュニティを築き上げることができたと清水氏は分析する。

清水群氏は著書『1割の顧客で9割売り上げる「沼るファン」のつくり方』(かんき出版)の中で、この現象をさらに掘り下げている。同書では、ファンが「沼る」ために必要な3つの要素や、「隠れミッキー」のような仕掛けが人間の欲求を満たすメカニズム、「私もやりたい」という気持ちが推し活のエネルギーに変わるプロセスなどが解説されている。

「沼るファン」が生まれるメカニズム

清水氏は、テーマパークの成功要因として、合理性と非合理性を掛け合わせる重要性も指摘。清潔さやスタッフの気配りといった合理的なサービスに加え、非合理的な没入感や発見の喜びを提供することで、ファンは深く「沼る」という。特に「隠れミッキー」のような遊び心は、ゲストの探索欲求を刺激し、リピーターを生む原動力となっている。

このように、USJや東京ディズニーリゾートの成功は、グローバルなテーマパークの設計力に日本の文化的特性が融合した結果であり、それは単なるサービス業を超えた「沼るファン」の生態系を形成している。清水氏の分析は、今後のテーマパーク運営や顧客ロイヤルティ向上のヒントに富んでいる。

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