明石家さんま、テレ東34年ぶり出演の舞台裏 打ち切りで溝も出川哲朗が橋渡し
明石家さんま、テレ東34年ぶり出演の舞台裏 打ち切りで溝も出川が橋渡し

テレビ東京で7月11日に放送された『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』2時間半スペシャルに、お笑いタレントの明石家さんま(71)が3年ぶり3回目のゲスト出演を果たした。さんまが同番組に登場するのは2018年以来3度目で、今回は新潟県での地方ロケに挑み、話題を集めた。テレビ東京はオリコンニュースの取材に対し、さんまが34年ぶりに同局番組に出演するに至った経緯や、今回のロケ実現の舞台裏を明かした。

34年の空白を経た再会のきっかけ

さんまが初めて『充電旅』に出演したのは2018年。テレビ東京の番組としては実に34年ぶりの登場だった。そのきっかけは、2018年に放送されたTBSの正月特番『さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろかSP』に、出川哲朗がゲスト出演した際のエピソードにさかのぼる。

番組のエンディングトークで、さんまがゲスト陣に「みんなの夢はなんや?」と問いかけたところ、出川が「ちょっと生々しい夢言ってもいいですか。他局なんですが、充電バイクで旅する番組をやらせてもらっていて、さんまさんになんとかゲストで出てもらいたいんです」と懇願したという。その後、出川が楽屋でさんまと直接話し、テレビ東京の番組プロデューサーが正式にオファーを出す流れとなった。プロデューサーは「期待と緊張でドキドキしながら」連絡を入れたそうだ。

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このオファーに対し、さんまは「いつもオレの番組で頑張ってくれてる出川からのお願いやから」と快諾。34年ぶりのテレビ東京番組出演が実現した。

打ち切りが生んだ溝と出川の橋渡し

そもそも、なぜさんまは長年テレビ東京の番組に出演していなかったのか。取材に応じたテレビ東京の担当者は、「高視聴率で絶好調だったさんまさんのレギュラー番組『サタデーナイトショー』を打ち切りにしたことで、さんまさんから出禁にされていた」と明かした。同番組は1980年代に放送され、人気を博していたが、局の事情で終了。これが原因で、さんまとテレビ東京の間に長い溝ができたという。

そんな中で実現した34年ぶりの出演について、担当者は「さんまさん出演のきっかけを作ってくれた出川さんには本当に感謝しました」と振り返った。出川の尽力が、長年の確執を解消する大きな役割を果たした。

初回出演時のドッキリ作戦の全貌

2018年の初登場回では、番組とさんまが連携して出川にドッキリを仕掛けた。放送日が近づくにつれ、出川から「さんまさんはいつ出るのか?」と何度も探りが入ったが、番組側は出演日を徹底的に秘密にした。出川は「東京から3時間半もかかる山形まで、さすがにさんまは来ないだろう」と思い込んでいたため、その心理を逆手に取った作戦だった。

番組は出川にダミー情報として「その回のゲストはみやぞん」と伝え、さらにみやぞんのマネージャーとも協力し、みやぞん本人にも「充電旅のゲスト」だと信じ込ませる徹底ぶりだった。途中、みやぞんが『24時間テレビ』のランナーに選ばれ、逆に注目を集めたことで、情報が漏れるのではないかと心配したエピソードもあったという。

ロケ当日、出川は山形県の「行列ができる団子屋さん」でスイカヘルメットを発見。振り向いたさんまの姿を見て、出川は腰を抜かして崩れ落ち、ドッキリは大成功に終わった。

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2回目、3回目の出演とロケ地選びのこだわり

2回目の出演は2023年夏。兵庫県淡路島でのロケが行われた。そして今回の3回目は、さんまがBSテレ東の番組『飯尾和樹のずん喫茶〜ゴールデンSP』(2025年10月放送)にゲスト出演した際、担当プロデューサーが「またぜひ、充電旅のゲストもお願いします。さんまさんバイクもずっとキレイにして待ってますので」と依頼。するとさんまは「そらぁ、いつも世話になってる出川の番組やからな。この前は真夏だったから、次は暑くない方がいいか」と応じ、出演が決まった。

ロケ地選びについて、初回は出川から「さんまさんは関東近辺しかロケしないから、とにかく千葉か神奈川あたりの近くにするように」と強く要望され、関東ルート案もあったという。しかし番組側が「オモシロイのはコッチかなぁ」と希望していた山形ルートをさんまに提示したところ、さんまは二つ返事で「ええよ」と承諾。さんま自身も「山形はロケのハズレがないんや」と語っていたという。片道3時間半、往復7時間の道のりをものともせず、足を運んだ。担当者は「本当に申し訳ないやらありがたいやらでした」と感謝を述べた。

2回目は初回が東側だったことから西側の淡路島を選択。3回目は東側に戻り、新潟での撮影が決まった。担当者は「毎回、場所を選ぶ際は『めちゃくちゃ貴重なさんまさんとのロケ。さんまさんに出川さんと一緒に心から楽しんでもらえる場所はどこか』という目線でルートを決めてます」と明かした。