佐賀大芸術地域デザイン学部10周年企画展、屋外に13点展示
佐賀大芸術地域デザイン学部10周年企画展、屋外に13点

佐賀大芸術地域デザイン学部の創立10周年を記念する企画展「あの星はだれのものか」が、佐賀市の同大本庄キャンパスで開かれている。同学部を卒業した作家9人が、自然との共生や他者との関係をテーマに手がけたアート作品計13点が、屋外空間に展示されている。30日まで。

卒業生9人の作品13点を屋外に展示

2016年4月に創設された同学部は「芸術で地域を拓き、芸術で世界を拓く」を理念に掲げ、美術・工芸、焼き物などの表現者や、アート、デザインを通して地域に貢献する人材を育成してきた。企画展は、社会への問題意識を持って制作を続ける卒業生の作品を通して芸術と世界との関わりを問い直そうと、同学部と同大美術館が主催した。

自然の力を取り込んだ作品

津村光璃さんの「揺揺」(縦約5メートル、横約2メートル)は、綿布をろう染めした作品だ。大学会館西側の木と木の間に掲げられ、布の柄が風を受けて大きく膨らんだり、波打ったりして様々な表情を見せる。津村さんは自然との対話に重きを置いて創作を続けており、24年に新進作家の美術コンクール「FACE」でグランプリを受賞した。

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自然の力を取り込んだ作品はほかにもある。付属図書館の正面入り口に施された泉まゆこさんの壁画「i・e」は、日差しの反射具合などで、銀色の線で描かれた人の顔などが微妙に色合いを変える。同大美術館のテラスに並ぶ森崎澪さんの「遠くに触れる」は、母との会話の音声データを波形にし、いくつものセッケンに刻んだ作品で、外気の熱にさらされて時間の経過とともに変化するセッケンが、記憶のはかなさを表現する。

人と人との関係性を表現

人と人の関係性に目を向けるのが、野間晴明さんの「ぼくたち、なんだかたまに会うよね」だ。地面から生えたような奇妙なオブジェが、温室を貫通している。オブジェはシャツ、ひょうたんなど作家が交遊した人たちから譲り受けた思い出の品でできており、出会いと別れの不思議さを思わせる。

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