バスピン再ブームへ、田辺市の有志らが普及活動開始
バスピン再ブームへ、田辺市の有志らが普及活動

和歌山県発祥のニュースポーツ「バスケットピンポン」(通称・バスピン)の魅力を再び広めようと、田辺市の有志らが普及活動に力を入れている。バスケットボールと卓球の要素を組み合わせたこの競技は、かつて全国で親しまれたが、現在は競技人口が減少している。

バスピンの特徴と歴史

ルールや得点方法は卓球とほぼ同じで、卓球台に似た専用台(縦120センチ、横60センチ)の両サイドに直径10センチの穴が開いている。相手側の穴に球を入れると高得点となる。通常の卓球台よりコンパクトなため、広いスペースや激しい動きを必要とせず、手軽に楽しめるのが特徴だ。

専用台を製造販売する「日本バスケットピンポン」(和歌山市)によると、1965年に県教育委員会の教育次長だった北原雄一さん(86年死去)が考案し、1970~80年代にかけて流行した。県内では一時期、県大会が開かれ、「各家庭に1台はバスピン台がある」と言われるほど人気を集めたが、他のスポーツやゲームなどのレジャー多様化で徐々に下火になった。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

田辺市の現状と協会設立

田辺市では現在も市主催の「親子バスケットピンポン大会」が毎年開かれているが、少子化やコロナ禍の影響で、個人戦の参加者数は2017年度の196人から2025年度は46人に激減した。

こうした現状を受け、田辺市の有志らが今年2月に「市バスケットピンポン協会」を設立。吉田周平会長(41)は「このままでは競技人口がゼロになってしまうという危機感があった」と話す。6月から毎週木曜の夜に練習会を開き、希望者に魅力を伝えている。7月2日には子どもや大人約10人が参加し、軽やかな球音と笑い声が響いた。

普及活動と今後の展望

協会は周辺の観光施設などに専用台の寄贈や貸し出しを行い、PRを図る。7月にはホテル「グランドメルキュール和歌山みなべリゾート&スパ」(みなべ町)に6台、田辺スポーツパーク(田辺市)の体育館に1台が設置された。今後は市教育委員会を通じて市内の小学校への寄贈を検討している。

吉田会長は「年代を超えて手軽に遊べる競技であるとともに、和歌山の貴重な地域文化でもある。人々に長くプレーされるよう魅力を伝えていきたい」と語る。協会は入会希望者や練習会への体験参加を募集しており、申し込みや問い合わせは同協会のホームページ(https://www.basping.jp/)から受け付けている。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ