生後10か月で美術館デビュー、「本物を見せたい」…泣いてもしゃべってもOKの特別な日
生後10か月で美術館デビュー、子連れ歓迎の特別な日

大阪市立東洋陶磁美術館(大阪市北区)で、子どもが「泣いても、しゃべってもOK」という特別な一日が年1回設けられている。今年は7月27日に開催され、ベビーカーに乗った赤ちゃんから小学生くらいの子どもとその保護者らで、館内は通常よりにぎわった。

「本物」を見せたい、親たちの思い

中国・元時代の作品で、色、形、模様が酷似した国宝と重要文化財の「飛青磁花生」を見比べた子どもたちからは「こっちの模様はハートみたいになっている」と歓声が上がった。

生後10か月の長男の「美術館デビュー」で訪れた母親の岡田翔さん(43)(神戸市灘区)は「『本物』を見せたいと思っていたので、いい機会でした」とうれしそうに話した。岡田さんと高校時代の同級生で、次男(1)を連れた山田貴子さん(42)(神戸市中央区)も「赤ちゃん連れだと気が引けてしまうけれど、勇気を出して来てみてよかったです」と満足そうだった。

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子ども向けガイドツアーも人気

館内では、作品を紹介する子ども向けのガイドツアーが人気を集めた。案内役の学芸員・宮崎慎一郎さん(26)は「感じたことや疑問に思ったことを何でも伝えてください」と声をかけ、子どもも大人も「焼き物ってどうやって焼くんですか」「この色はどうやって出しているんですか」と気軽に質問していた。

館内にはエレベーターやおむつ替え、水分補給のスペースもあり、子連れでも快適に過ごせる。イベントは参加者に好評だが、予算の関係で開催日を増やすことは簡単ではないという。今回は本来休館日の月曜日を利用し、スタッフや受付の委託先業者との調整が必要だった。宮崎さんは「現状は年1回の開催がやっとです」と話す。

各地に広がる同様の取り組み

同様の取り組みは各地に広がっており、独立行政法人国立美術館は東京、石川、京都、大阪の4都府県計7施設で子ども向けのプログラムなどを開催。京都市の福田美術館では火曜日と日曜日を「喋っていいDAY!」と銘打ち、来館者同士が話をしながら作品を楽しむことができる。

今回の担当は小池望記者。大阪府庁担当で、美術館では作品がモチーフになったミュージアムグッズが好きで必ずチェックするという。読者からの感想や意見を募集している。

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