アジアパラ・テコンドー男子70キロ級で工藤俊介選手が銀メダル獲得
アジアパラ・テコンドー男子70キロ級で工藤選手が銀

アジアパラ競技大会(読売新聞社協賛)のテコンドー男子70キロ級の試合が20日、名古屋市の市瑞穂公園体育館で行われ、岐阜県恵那市出身の工藤俊介選手(32)(ダイテックス)が銀メダルを獲得した。

事故を乗り越えテコンドーへ

工藤選手は23歳の時に勤務先で事故に遭い、左肘から先を切断した。パラスポーツの体験イベントに参加した際、東京パラリンピックで正式競技となったテコンドーを勧められ、2017年秋に岐阜市の道場に入門した。

テコンドーに打ち込んでいると、左腕をなくしたことを忘れられた。競技を始めて半年足らずで参加した全日本パラテコンドー選手権大会で優勝。現在の会社にはアスリート雇用され、テコンドーの強豪大学で技を磨いた。

地元開催で続行を決意

21年の東京パラで7位、24年のパリ大会では5位とメダルには届かなかったが「出し切った」と感じて競技をやめるつもりだった。しかし、地元開催の今大会で「今まで自分のテコンドーを見に来られなかった友人や家族、会社の人たちに見せたい」と競技の続行を決めた。

決勝の第1ラウンドを奪われて迎えた第2ラウンド。家族や同僚らの「工藤!」コールが響く中、フェイントを駆使して激闘を繰り広げたが12―18で敗れた。

感謝と悔しさを胸に

試合後、「この舞台に出られたのは幸せと思うと同時に勝てなかった悔しさはある」と敗北をかみ締めた。競技を続けるかは今後考えるとし、「会社の人や道場の仲間に支えられてやってこれた。大声援が力になった」と感謝した。