東京都渋谷区の国立能楽堂で10月22日、同時にレンズ入りメガネを着用した人数が424人に達し、ギネス世界記録に認定された。ニコンメガネレンズの発売80周年を記念したイベントの一環として、大手メガネレンズメーカーのニコン・エシロールが企画した。
「同時にレンズ入り眼鏡を着用した最多人数」に挑戦
今回のチャレンジは、過去に挑戦者がいなかった新しい記録タイトル。ギネス世界記録公式認定員の藤渕文香さんによれば、基準は「250人以上」「メガネにレンズが入っていること」「スタートの合図とともにメガネをかけ、終了の合図があるまでの30秒間、その状態を維持すること」などだった。
会場では8人の監視員がチェックを行い、フライングした人はカウント数から除外され、全体の10%が失格すると挑戦は無効となる。サングラスは不可で、レンズに度が入っているか否かは問われない。レンズが入っていることが条件なのは「過去に、おもちゃのメガネを使った挑戦があり、それとの差別化をはかるため」(藤渕さん)だという。
能楽堂が選ばれた理由
イベントには、公募された一般消費者やユーザー、販売店関係者などが参加。能楽堂の客席に座った参加者がカウントダウンの合図とともにメガネをかけ、静寂の30秒が過ぎるとギネスチャレンジは滞りなく終了した。
イベントを主催したニコン・エシロール日本ビジネス本部マーケティング部の片岡靖裕さんは、能楽を選んだ理由について「ニコンのメガネレンズが発売されたのは1946年。終戦直後の日本では、見え方の変化が気になる50歳以上の人口が7人に1人でしたが、高齢化が進む現在は2人に1人となり、若い世代でも高校生の約7割が裸眼視力1.0未満という調査結果があります」と説明する。
その上で「パソコンやスマートフォンの普及で私たちはより早い年代から、長い期間にわたって「見ること」と向き合う時代になりました。その「見ること」の題材として選んだのが能楽です。能面は大きな表情の変化がなくても演者が面をわずかに上げ下げする角度、舞台の光、観客の位置や視線によって悲しみや怒り、ほほえみなど異なる感情として受け取られます。何が見えるかだけでなく、見ることを楽しむ価値を体験してもらう場となりました」と語った。
視覚体験コーナーと能・狂言の鑑賞会
会場では、見る距離や視点によって全く異なるイメージが発見できるハイブリッド画像による視覚体験のコーナーが設けられ、能楽師が能の見方を解説した後、能と狂言の鑑賞会も行われた。