『超かぐや姫!』興収20億円突破、ボカロに疎い大人も涙する理由
『超かぐや姫!』興収20億円突破の理由

ボーカロイド(ボカロ)文化に疎い大人たちも涙する映画『超かぐや姫!』が、異例の大ヒットを記録している。当初は1週間限定公開の予定だったが、口コミで評判が広がり、上映館は100館を超え、興行収入は20億円を突破した。

『超かぐや姫!』とは? 竹取物語を大胆にアレンジ

本作は、古典『竹取物語』をベースに、仮想空間「ツクヨミ」を舞台にしたオリジナルストーリー。主人公の彩葉とかぐやの交流を通じて、現代人に共通する悩みや希望を描く。特に、かぐやが「月に帰って終わり!? なにそれ! 超バッドエンド!」と叫び、自らハッピーエンドを目指す姿が、観客の心を掴んだ。

ライターのかたおか由衣氏は、本作の魅力を「結末は変えられる」というメッセージだと語る。彼女は自身の経験と重ね、「仕事に追われ、『好き』を後回しにしてきた人、誰にも頼れず背負ってきた人に、『あなたの物語も、まだ途中だ』との視点を手渡す」と評している。

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ボカロに疎い大人も涙する理由

本作はボカロ楽曲を多用しているが、音楽に詳しくない層にも響く。かたおか氏は、長女として育った自身の経験から、かぐやの自由奔放さと、彩葉へのまっすぐな愛情に、自分の娘の姿を重ねたという。「人に頼ることも甘えることも苦手だった筆者にとって、かぐやの姿は新鮮で、涙が止まらなかった」と述べている。

作品には驚きの仕掛けが隠されており、初見では理解しきれない部分もあるが、見返すことで伏線が回収される。何気ない場面が後々心を掴むように設計されている。

公開拡大と今後の上映予定

1週間限定公開から始まった本作は、SNSでの拡散や口コミにより上映館が急増。現在もNetflixで配信中であり、9月18日からは特別フォーマットでの“復活上映”が決定している。まだ見ていない人や、アニメ・ボカロに馴染みのない人にこそ、劇場で体験してほしいと製作者は呼びかけている。

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