SUPER EIGHTの安田章大(41)と俳優・アーティストののん(32)が2日、大阪・堺市で開催された映画『平行と垂直』(8月28日公開)の「ジャパンプレミア バリアフリー上映試写会」に登壇した。安田は本作に企画段階から参加し、のんとダブル主演を務める。監督は小林聖太郎が務める。
自閉スペクトラム症の兄と妹の物語
本作は、自閉スペクトラム症(ASD)の兄・大貴(安田)と、幼い頃から兄を支えてきた妹・希(のん)の兄妹が、希の結婚話をきっかけに互いのこれまでとこれからに向き合うヒューマンドラマ。安田は「作品のメッセージを届けたい」と熱望し、初めて企画から参加した。
役作りへのこだわり
役作りについて、安田は「実際にASDの特性がある方々が通う施設に何度も足を運んだ」と明かし、「ASDの皆さんと話したり遊んだり自己紹介し合う中で、役作りではないなと思った。それぞれに性格や考えがあり、自分なりのあり方がある。大貴も私が演じるけれど、大貴を取り囲む皆さんによって性格が出来上がるんだと感じた。ASDの皆さんと話した後は不安もなく、考えることもなく、現場に入って終わりました」と振り返った。
また、のんの存在について「のんちゃんが希を演じることで、ちゃんとコミュニケーションを取ってくれる。その芝居中のコミュニケーションが、大貴のキャラクターを完成させる大きな秘訣だった」と語った。
のんが語る共演の手応え
のんは「希は大貴のことを一番理解しているという自負がある人だと思って現場に臨んだ。安田さんとの初めてのシーンで、大貴がいる!と感じた。佇まいや存在を明確に感じ、この大貴に寄り添えばいいのだと、安田さんが答えを出してくれた」と回想。役作りというより、安田の存在によって希を演じられたと語った。
安田が伝えたいメッセージ
作品について安田は「この映画は、人と人がつながり、優しく支え合い、時にすれ違いながら、ただ生きている時に起きていることが映されている。ただの日常です。だからこそ、微々たる成長しかせず、大きく変化もしない。しかし、それが人生で一番手を取り合える近道だと思う。僕たちが一番伝えたいメッセージは一言、『全員が全員あなたの味方だよ』ということです」と語った。
バリアフリー対応と手話通訳
今回の試写会は、日本語字幕付きに加え、映画の字幕と音声ガイドを楽しめるアプリ「HELLO! MOVIE」を活用したバリアフリー対応で実施。舞台挨拶には手話通訳もあり、視覚・聴覚に障害のある人も全員が本編からイベントまで楽しめるよう配慮された。イベントには小林聖太郎監督も登壇した。



