リドリー・スコット監督、ジェイコブ・エロルディを「間違いなくスター」と絶賛 『ラスト・サバイバー』ロンドンプレミア
スコット監督、エロルディを「間違いなくスター」と絶賛

リドリー・スコット監督の新作映画『ラスト・サバイバー』(8月28日公開)のプレミアイベントが、英ロンドンのオデオン・ラックス・レスタースクエアで現地時間20日に開催され、スコット監督、主演のジェイコブ・エロルディらが出席した。あわせて、エロルディが涙を見せる本編映像も解禁された。

終末世界を描くディストピア・サバイバル

本作は、『ブレードランナー』(1982年)、『エイリアン』(1979年)などを手がけてきたスコット監督が、ピーター・ヘラーの小説「ドッグ・スターズ(邦題:ラスト・サバイバー)」を映画化したディストピア・サバイバル。舞台は、謎のパンデミックによって人口の90%が死滅した終末世界。人間性を失った者たちが物資を奪い合うなか、主人公ヒッグが、わずかな希望を求めて旅立つ姿を描く。

出演者たちが集結

プレミアにはエロルディのほか、ヒッグと共同戦線を張る元軍人バングリー役のジョシュ・ブローリン、ヒッグが旅先で出会うシーマ役のマーガレット・クアリー、その父ジャック役のガイ・ピアース、ベネディクト・ウォンらが集結した。

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エロルディは、完成した作品が披露されることについて「素敵ですね。興奮しています。このプレミアに来られて、とてもうれしいです」とコメント。出演を決めた理由を「監督がリドリー・スコットだからです」と明かし、「彼は期待をはるかに超えていました。本当に素晴らしい人です」と称賛した。

スコット監督の抜てき理由

一方、スコット監督は、エロルディを主演に抜てきした経緯について「彼には以前から目をつけていました。僕は才能のある人を見つけるのが得意で、彼は間違いなくスターだと思ったんです」と告白。さらに「西部劇を撮っていて、その作品で彼を候補として考えていたんです。だから、すでに彼には興味を持っていました。そこへ今回の話が来て、すぐに電話して『やってみないか?』と声をかけました」と振り返り、エロルディとの映画制作が本作で実現したことに満足げだった。

共演者たちのスコット監督評

バングリー役のブローリンは、スコット監督について、「ある種の“計算された混沌”を作り出す人」と表現。「物事をあえて曖昧なままにして、決まったやり方に頼らない。物語はちゃんとある。でも彼は、役者に少しバランスを崩したような状態でいてほしいんです。そうすることで……魔法のような瞬間が作品に入り込む余地が生まれる」と述懐。撮影については「映画というより、舞台をやっているような感覚。彼と仕事をするのは大好きです。最高の意味で、とてもスリリング」と語った。

劇中、バディのような関係となるヒッグを演じたエロルディについても「昔ながらの映画作りに、とても敬意を払っているんです。彼との信頼関係を築くのは、おそらくいちばん簡単でした。本当に好きですし、尊敬しています」と語り、「それは彼がイケメンだからというわけじゃない。まあ、そんなにイケメンとは思っていませんけど(笑)」と冗談を飛ばし、会場を和ませた。

クアリーは作品について「この映画の世界観が本当に美しくて、どこか詩的で夢のような雰囲気があるんです」と紹介。「終末世界を描いた映画で、こんな世界観がつくられるとは思っていませんでした」と、その独特な映像表現を魅力に挙げていた。

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本編映像も解禁

あわせて解禁された本編映像では、ヒッグが、これまで行動をともにしてきたバングリーのもとを離れ、旅立つ準備を進める場面が映し出される。外の世界へ向かえば命を危険にさらすことになると警告するバングリーに対し、ヒッグは決意を変えず、胸の内を絞り出すように語り始める。

ヒッグの左手には、“平和だった日々の象徴”でもある、亡き妻との結婚指輪が輝いている。絶望に満ちた世界で、それでも希望を求める男の喪失と決意を、エロルディが抑制された演技で表現している。