米パラマウント・スカイダンスは現地時間6日、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の買収が完了したと発表した。統合後の社名は「スカイダンス」となり、パラマウントとワーナー・ブラザースの映画スタジオに加え、HBO、CBS、CNNなどを傘下に収める大手メディア・エンターテインメント企業となる。
人気作品と配信サービスが結集
新会社には、映画やテレビ番組のライブラリーとともに、「トップガン」「ハリー・ポッター」「ホワイト・ロータス」「スポンジ・ボブ」などの人気作品が集結。配信サービスのParamount+とHBO Max、ニュース部門のCBSニュースとCNN、スポーツ部門のCBSスポーツとTNTスポーツなども同じグループに入る。
映画事業と配信戦略の展望
映画事業では、年間少なくとも30本の劇場公開作品を届ける方針を示した。それぞれ最低45日間の劇場独占公開期間を設けるとしている。テレビ分野では180以上の番組・シリーズを擁し、独立系スタジオへの制作委託や、自社コンテンツの第三者へのライセンス供与も継続する。
配信サービスの加入者は、各プラットフォームの合計で2億人以上。今後、サービスを改善するとともに、将来的には単一のサービスへ統合する計画を明らかにした。今回の発表では、統合の具体的な時期や料金については示されていない。
経営陣のコメントと今後の目標
会長兼CEOのデイビッド・エリソン氏は、今回の統合について「スカイダンスだけでなく、業界全体にとっても歴史的な日」とコメント。両スタジオの才能や資源を結集し、さまざまなジャンルやプラットフォームで世界中の観客に物語を届ける企業を目指すとした。
同社の発表によると、買収は必要な規制当局の承認と契約上の条件を満たして完了。WBD株主には1株当たり約31.02ドルの現金が支払われ、WBD株は同日付でナスダック市場での取引を停止。スカイダンスのクラスB株式は、ニューヨーク証券取引所で新たな銘柄コード「SKYD」による取引を開始した。
新会社は、今後3年以内に年間60億ドル以上の相乗効果を生み出すことを目標に掲げる。主にテクノロジー、調達、マーケティング、不動産などの合理化によってコストを削減し、作品やクリエイター、技術への投資拡大につなげるとしている。