タレントで俳優の相葉雅紀が主演を務める映画『4アウト ─もう一度、プレイボール─』(11月6日公開)の本編シーンが解禁された。相葉演じる障害者野球チーム監督・矢上が選手たちと初めて本気でぶつかり合い、本当の意味での“チーム”となる重要な場面が収められている。
実話を基にした感動の物語
今作は、作家・平山讓氏によるノンフィクション小説『4アウト −ある障害者野球チームの挑戦』(中央公論新社刊)を原作に、東京で初めて結成された身体障害者野球チーム「東京ブルーサンダース」創設の実話を映画化した感動の物語だ。
かつて社会人野球の世界でプレーしながらも戦力外通告を受け、野球から離れることになった主人公・矢上雄一。再就職先の障害者スポーツセンターで出会った泉邦衛(松本利夫)からの依頼をきっかけに、身体障害者野球チーム<東京ブルーフェニックス>の監督を務めることになる。野球経験も障がいの特性も異なる選手たちと向き合い、試行錯誤を重ねながらチームを作り上げていく矢上。しかし、そんな彼らの前に、勝負の厳しさを突きつけられる瞬間が訪れる。初めて挑んだ大会で、なんと1対28という歴史的大敗を喫してしまうのだ。
敗戦後の選手たちに矢上が感情爆発
厳しい現実を思い知らされた<東京ブルーフェニックス>。ところが、敗戦後の選手たちは、負けたことに対する悔しさを見せるどころか、大きな舞台で試合ができたことに対して晴れやかな様子さえ浮かべていた。そんな彼らの姿を目の当たりにした矢上は、思わず感情を爆発させてしまう。これまで、勝つために本気で野球と向き合ってきた矢上だからこそ、負けても悔しがらない選手たちの姿に、熱い想いがあふれ出したのだ。
それまでは選手たちに真摯に向き合い、優しく寄り添ってきた矢上。そんな彼が一転し、厳しい表情で感情をあらわにする姿からは、ただ野球を楽しむだけではなく、一つのチームとして本気で勝利を目指してほしいという監督としてのゆずれない想いが感じられる。
相葉雅紀が撮影を振り返る
相葉は撮影を振り返り、「普段の僕は怒るイメージがないと思うので、選手たちのなかには撮影中にビックリされた方もいたかもしれませんね(笑)」と明かしている。さらに、このシーンにおける矢上の心情についても「まだあのシーンでは、矢上は成長の途中で自分勝手な時なんです。自分の想いを選手たちが全部受け止めてくれると勘違いしている」と分析した。
勝つことがすべてだと考えてきた矢上と、野球ができることそのものに喜びを感じてきた選手たち。両者の間には、簡単には埋められない価値観の違いがあって当然だったが、選手たちと初めて本気でぶつかり合い、それぞれの野球への想いに触れることで、矢上もまた、監督として成長していくきっかけをつかんでいく。そして、選手たちもまた、矢上の本気の想いに触れたことで、勝負に向き合う姿勢を少しずつ変えていく。ぶつかり合うことで見えてきた、お互いの想いと野球への情熱。その衝突こそが、彼らが本当の仲間になるための大きな一歩であり、一つのチームへと成長していくきっかけとなるのだ。
それぞれが抱える壁にぶつかりながらも、仲間と支え合い、何度でも立ち上がって夢へと挑み続ける矢上と選手たち。「野球がしたい」というまっすぐな想いを胸に、日本一を目指す彼らの姿が、観る者の胸を熱くする。