『週刊少年ジャンプ』33号が発売された13日、各地の書店やコンビニで即日完売が相次いだ。原因は、同号の付録である『ONE PIECEカード』を狙った転売ヤーの買い占めだ。集英社は通常より50万部増刷したが、需要に追いつかず、多くの読者が購入できなかった。特に、同号には『アオのハコ』の最終回が掲載されており、ファンからは怒りと嘆きの声が上がった。
転売ヤーの手口と目的
実際に転売を行った大学生に取材したところ、「簡単に小銭が稼げるから」と、罪の意識のなさを露呈した。彼は日付が変わる前から行動を開始し、車で約1時間かけて25冊の『ジャンプ』を集めた。購入制限のない店を前日に下見し、効率的なルートを事前に計画していたという。
「1回で5〜7冊買える店が多かった。時間をかけすぎると買えなくなるリスクがあるので、1時間で集中して集めた」と語る。実際に付録カードをカードショップで1枚800〜1000円で20枚売却し、約1万8000円の売上を得た。経費を差し引いても利益が出ており、「余ったカードも買い手がついた」と話す。
読者への影響と転売ヤーの認識
今回の騒動で『ジャンプ』を買えなかった読者はSNSで不満を爆発させた。「アオのハコ最終回なのに買えなくて鬱」といった声が多数上がった。しかし、転売ヤーは「電子版で読めるじゃないか」と反論し、「紙で読みたい人の気持ちは分かるが、悪いことをした意識はない」と述べた。また、ポケモンカードでも転売を行っていることを認めた。
取材者は「仕入れ」という言葉に違和感を覚え、転売ヤーの罪意識のなさを指摘。今回の問題は単なる個人の小銭稼ぎではなく、社会全体で考えるべき深刻な問題だと結論づけた。



