『ヒンド・ラジャブの声』日本版予告公開、アカデミー賞ノミネート作
『ヒンド・ラジャブの声』日本版予告公開、アカデミー賞ノミネート

第98回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされたカウテール・ベン・ハニア監督作『ヒンド・ラジャブの声』(2026年9月4日公開、提供:ニューセレクト、配給:スターキャットアルバトロス・フィルム)の日本版予告が公開された。

ガザの6歳少女の救出劇

本作は、緊急通報を受けた人道支援組織・パレスチナ赤新月社のボランティアチームと、助けを求める6歳の少女ヒンド・ラジャブの救出劇を描く。監督・脚本を務めるのは、フィクションとドキュメンタリーの境界を探求し続けてきたチュニジアの気鋭カウテール・ベン・ハニア。彼女は当時ニュースやSNSで世界中に拡散されていた「ヒンドの声」を聞いたことをきっかけに映画化を決意した。赤新月社に保管されていたヒンド・ラジャブの音声記録や現地の映像を使用し、極限までリアリティーを追求した物語を構築している。

日本版予告の内容

公開された日本版予告では、2024年1月29日、赤新月社のボランティアオペレーターが1本の緊急通報を受ける場面が描かれる。電話の声は幼い少女で、「あたしをうってる」と助けを求める。その電話はイスラエル軍による攻撃下にあるガザ地区からで、年齢は6歳、名前はヒンド・ラジャブ。電話の向こうからは銃撃音も聞き取れ、スタッフたちは至急救急隊の派遣を要請する。しかしガザ地区では安全なルートを確保しなければ救急車ですら攻撃されてしまう。最寄りの救急車はヒンドがいる場所からわずか8分のところにいるにも関わらず、スタッフたちは電話を替わりながらヒンドに語りかけ続け、希望を失わせまいとあらゆる手を尽くす。

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この映像で電話から聞こえてくるヒンドの声は、赤新月社に保管されていた実際の音声だ。ヒンド救出のために奮闘する赤新月社スタッフ役には、エキストラも含めてパレスチナ人俳優を起用している。

予告編ナレーションは春ねむり

予告編のナレーションを担当したのは、ミュージシャンの春ねむり。2023年12月にはイスラエル軍によるガザ地区への攻撃などに抗議する意志を込めた「watermelon (demo)」を発表するなど、イスラエルのパレスチナ人虐殺に対してコミットを続けている。2025年には表現の追求を掲げて自主レーベルを設立し、最新作『ekkolaptómenos』を発表した。春は本作について「その声は記録となり、何度でも甦る。しかしそのひとはもう戻らない。引き裂かれながら応答せよ。あなたがまだ生きているのなら。」とコメントを寄せている。

また、公式サイトでは春をはじめとした各界著名人、総勢25名のコメントが寄せられている。さらに、監督のカウテール・ベン・ハニアが8月中旬に来日し、8月18日には新宿武蔵野館で監督登壇付き先行上映会を行う。チケットの販売はすでに始まっており、武蔵野館の公式サイトから購入できる。

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